森林管理所は森林保護員を増員して監視に当たらせているが、苗木を抜いてしまう農民がいるので保護員は山ごもりして監視するはめになりかねないと内部情報筋は伝えた。
しかし、苗木を抜いてしまう農民はさほど多くはないだろうと内部情報筋は考えている。金正恩氏の指示で始まった事業なので、下手をすると指示執行妨害罪で処罰されかねないからだ。
なあなあになる頃合いを待っている農民たち
農民たちは、いつものことながら、しばらくは様子見を決め込むだろう。そして取締がなさそうだとわかったら、木を抜いてしまうのだ。政策の開始初期にはおとなしくしておいて、時間が経って取締がなあなあになったら取締の役人を賄賂づけにして「違反行為」を見逃してもらい、結局は政策を骨抜きにしてしまうのは北朝鮮の人々の「生活の知恵」だ。