菅義偉官房長官は2日の記者会見で、太平洋戦争後に旧ソ連から現在の北朝鮮に移送された抑留者の名簿について、政府のホームページ上で公表する考えを示した。
旧日本軍から引き継いだ資料などと照合した上で公開するという。読売新聞が、ロシア連邦国立公文書館に名簿が残されていると報道したことを受けて答えた。
北朝鮮に移送された抑留者の名簿は、民間人を含め現地の収容所で死亡した869人分が残されている。
公表は、戦後70年を迎え、遺族ら関係者の高齢化が進んでいることを踏まえた判断。会見で菅氏は「できる限り国民の皆さんに公表すべきだと判断した」と述べた。
869人の名簿は、厚労省が2006年にロシア政府から入手している。