韓国海軍の哨戒艦「天安」が魚雷を使った北朝鮮の奇襲により撃沈され、26日で丸5年となった。韓国メディアはこの話題一色で、いまだに「沈没はアメリカの謀略だ」と強弁する北朝鮮に対し、批判の声を強めている。
同時に保守系の識者らは、「北の主張に同調する勢力が国内にあることが、彼らの暴走を助長する」との主張を展開。駐韓アメリカ大使襲撃事件で世界の知るところとなった国内分裂の根深さを、いま一度浮き彫りにしている。これはつまり、得意の潜水艦作戦を成功させ、何が何でもシラを切り通す北朝鮮側の「作戦勝ち」とも言える状況かもしれない。
北が続けざまに敗北
一方、「天安」事件は軍事的にも重要な意味を持っている。