一方、北朝鮮の空軍パイロットにとっては、ベトナム戦争に続く海外参戦となった。
長らく秘密にされてきたベトナム戦争のケースとは異なり、第4次中東戦争への参戦は、北朝鮮も早くから対外的に明らかにしていた。
1983年4月4日にムバラクが北朝鮮を訪問した際、金日成は歓迎宴で「1973年10月戦争のときにはわが国の飛行士が直接エジプトの兄弟とともにひとつの戦線で肩を並べて戦いました」と語った。金日成の生前である1994年4月に出版された『金日成著作集』40巻では、金日成自身が第4次中東戦争への参戦について語った部分がある。