米政府系のラジオ・フリー・アジアによると、北朝鮮の平安北道(ピョンアンブクト)と慈江道(チャガンド)の内陸部では、水不足と電力不足に農民が悩まされているという。

平安北道の国境地方の農村関係者は、「新義州市と東林(トンリム)郡、龍川(リョンチョン)群の住宅地区には、半月間、電気が一度も通わなかった。内陸地方の雪が非常に少ないことから、農業も危ないかもしれない」と18日、RFAに明らかにした。

例年なら冬が過ぎる頃には、積もった雪が溶け始めて貯水池に水が溜まる。これによって水力発電所が稼働して電力不足も少しは解決するが、今年はこの時期になっても停電が続いているという。

両江道と咸鏡北道の一部の山間地方では、大雪が降って被害も続出したが、新義州と龍川地方には、最高でも20cm程度の雪が1度降っただけで、積雪量が少なかった。

水不足の教訓から対策を講じるも・・・

昨年は、干ばつ被害があったことから、内陸部では「水不足」に備えて「流れてくる水は全てためておこう」とスローガンを掲げて井戸掘りなども繰り広げている。

一方、平安北道では、20年前に水が流れていた谷に井戸を掘り始めたところ、まったく水が出なかったという。周辺の山の木も全て伐採され土地が枯れてしまったからだ。

北朝鮮当局は、最近「山林復旧闘争」を強調しているが、背景には、こうした水不足や森林破壊からくる農業危機もあると見られる。

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