ロシア政府が、国際社会による人権問題の追及や経済制裁をめぐり、北朝鮮を擁護する論陣を張っている。

国営ラジオ放送の「ロシアの声」(VOR)ハングル版ウェブサイトは3月3日、「ロシアの専門家、北朝鮮の人権環境に改善を見る」と題した記事を掲載し、日韓や欧米による北朝鮮圧迫を批判した。

記事中でロシア科学アカデミー極東研究所・韓国研究センターのアレクサンドル・ジェビン首席研究員は、人権問題での国連における北朝鮮追及は「明らかに挑発的な処世」だとしながら、「米国が国連安全保障理事会を動員して加えた制裁措置にもかかわらず、北朝鮮は引き続き自らの核ミサイル技術を磨いた。北朝鮮の政権転覆と、その次の段階である朝鮮半島支配を介し、ロシアと中国との国境を手に入れようとした米国の『野心的な』計画に対し、平壌が次々と障害をもたらしている」と主張。

同時に次のように指摘し、北朝鮮の人権状況は改善されていると指摘している。

「西側のメディアは当初、(北朝鮮の)政治犯収容所に約20万人が収容されていると報道した。しかしこの情報は、すでに3?5年前の話だ。西側は現在、新たな収容人口を10万人から12万人と報道し始めた。約2分の1に収容人数が減少した。これはすなわち、北朝鮮の人権問題の改善の状態を反映していると見ることができる」

VORはまた、日本語版にも3月2日付で「制裁は助けにならない」とする記事を掲載。日本政府に対北制裁の緩和を促した。

ロシアがウクライナ問題で欧米との対立を深める中、北朝鮮は最近、ウクライナを批判する記事を労働新聞に掲載するなどして、ロシア擁護の姿勢を鮮明にしてきた。VORの一連の報道は、これに対する返礼とも言え、両国が今後どこまで「スクラム」を強めるかが注目される。

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