朝鮮労働党機関紙の労働新聞は10日、「戦勝の歴史を固守するための努力」と題した記事を掲載。その中で「ウクライナ首相が先日、歴史を歪曲する発言をして、ロシアの激怒をかもし出した」として、ロシアの主張を肯定的に取り上げている。

ウクライナ問題でロシアが先進諸国の批判にさらされる中、このところ関係を深めている北朝鮮が援護射撃を行った形だ。

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同紙は、「ウクライナ首相アルセニー・ヤツェニュクはある会見で、1941年にソ連がドイツとウクライナを攻撃したとする歴史を歪曲する発言」を行ったと指摘。ロシア側が「それはナチス・ドイツに対する直接的な支持であり、ロシアとヨーロッパを解放するために犠牲になった数多くの人々に対する冒涜である」と反論したと伝えた。

さらに、ロシアのプーチン大統領やメドジェーベフ首相の発言を持ち上げながら、「(第2次政界大戦での)勝利の伝統を輝かせようというロシアの努力は、これからも続くだろう」と述べている。

ロシア政府は、5月に開催予定の戦勝70周年行事に北朝鮮の金正恩第1書記を招待しており、労働新聞の論調が正恩氏の参加に前向きな姿勢を示すものかどうかが気になるところだ。

同紙の記事はまた、日本の安倍首相が昨年4月、A級、BC級戦犯として処刑された元日本軍人の追悼法要に自民党総裁名で哀悼メッセージを送ったことにも触れ、「国際的に歴史歪曲の試みが頻繁」になっていると論じた。