北朝鮮の漁船(本文とは関係ありません)
北朝鮮の漁船(本文とは関係ありません)

北朝鮮の朝鮮労働党中央委員会と人民保安部が、朝露国境海域での漁船の操業を禁止する措置を取っている。

咸鏡北道のデイリーNK内部情報筋は、今回の禁止措置の背景を次のように説明した。

「今月初め、全国の水産事業所に豆満江下流、ロシアの国境海上での漁船の操業を禁止する党中央委員会の指令が通達された。4日には『海の出入秩序を破った者を厳しく処罰することについて』という人民保安部の布告も下された」

「人民保安部の布告には『ロシア国境水域地域での漁船操業を厳しく禁じ、違反者と当該企業所の責任者は厳罰に処す』と書かれている。羅先の沖には東海艦隊司令部所属の7戦隊の警備艦艇が各所に配置されて漁船の動きを統制している」

「この海域での漁船操業を禁止して海軍の艦艇を動員して取締に乗り出したことはかつてなかったことだ。今までこの海域に海軍の艦艇は1?2隻しかいなかった」

「金正恩訪露」の噂が操業禁止の背景に

禁止措置の背景には、金正恩氏の「ロシア訪問説」が背景にあると内部情報筋は語った。

「5月に金正恩氏がロシアを訪問するという噂が流れている。中央党はロシアとの関係改善に努めていて、投資と支援を引き出すために友好的な雰囲気に水をささないように今回の措置を取ったようだ」

「ロシア国境海域は豆満江からの淡水が流れ込む最高の漁場で、イカ漁の季節になると漁船が殺到して国境を超えて操業し、ロシア海軍とのトラブルが絶えなかった」

しかし、この措置により漁師たちの生活が困窮すると内部情報筋は心配している。

「南との軍事境界線に近い江原道(カンウォンド)の海域は規制が厳しくて操業が難しく、ロシア国境海域で操業することが多かったが、今回の措置で漁場がさらに狭まり漁師たちの生活はますます苦しくなるだろう」