筆者が2011年に中朝国境を取材した時、北朝鮮住民は旅行者はこう述べた。
「強盛大国は、いったいどこの村まで来たんだい?俺たちの村にはいつ来るんだ?」
ところが、2012年を過ぎても北朝鮮は「我が国は強盛大国になった!」という自画自賛もせず、それどころか強盛大国という言葉自体が聞けなくなった。同年末に飛ばされた長距離弾道ミサイル「銀河3号」とともに宇宙にでも飛んで行ってしまったのだろうか。
強盛大国に代わるスローガン「キノコ」
その後、北朝鮮は「馬息嶺速度」「朝鮮速度」「白頭の血統」などのスローガンを掲げてきたが、今月11日に朝鮮労働党中央委員会、朝鮮労働党中央軍事委員会は、祖国解放70周年と朝鮮労働党創立70周年に際して343もの共同スローガンを発表。その中には「強盛大国」の「強盛」という文字すら見られず、北朝鮮スローガンのトレンドが変わったことがわかった。
【関連記事】朝鮮労働党中央委員会と党中央軍事委員会が共同スローガンを発表
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面