その実体を探るため5月10日、デイリーNK取材チームは中朝国境に位置する対北朝鮮向けパイプライン加圧設備を訪れ、同設備の警備関係者とのインタビューに成功した。
デイリーNK:「北朝鮮に原油を送っているのか?」
設備関係者:「継続的に原油を送っている。しかし、一ヶ月にどれだけ送るか、そして現在の残量がいくらなのかは言えない」
訪れた加圧設備は中国遼寧省丹東市地域鴨緑江沿いに位置する「中国石油管工事丹東基地」だ。中国国営企業の中国石油天然ガス公社(CNPC)の子会社である「中朝友誼輸油公司」が運営している。
この施設は、丹東市北郊外の樓房にある「八三油類貯蔵」から原油の供給を受け、鴨緑江河底の11kmの長さのパイプラインを通じて、北朝鮮の平安北道(ピョンアンブクト)枇峴郡(ピョヒョングン)白馬里(ペンマリ)の「烽火化学工場」に送られる。