北朝鮮では外貨の使用が一般化している。(本文とは関係ありません)
北朝鮮では外貨の使用が一般化している。(本文とは関係ありません)

同じドル札でも新札ならプラスに!?

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デノミによる混乱などで自国通貨への信用が激しく下がってしまった北朝鮮。市場でのお買い物でも米ドルや人民元を使うほど外貨を使うことがすっかり定着してしまっている。北朝鮮政府は何度も外貨使用禁止令を出しているが、この流れを止めるのは困難と思われる。

【参考記事】北朝鮮の一部地域で事実上の通貨「外貨」の使用が禁止

しかし、いくら貴重な外貨でもボロボロになれば使えなくなってしまうのが北朝鮮の実情だ。

その辺りの事情を咸鏡南道の内部情報筋はRFAに対して次のように語る。

「北朝鮮の人々にとって首領様(金日成氏)、元帥様(金正恩氏)より大切なものはドルだが、古い紙幣は皆受け取ろうとしないので使えなくなる」

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「ボロボロになったドル札を持っていても使えないので悩みの種」

全く同じ額面であっても状態によって価値が変わってしまうのだ。内部情報筋は「同じ100ドル札でも新札なら両替時に1000ウォンをプラスしてくれるが、古い紙幣は状態によってレートが変わる」と伝える。

ドル紙幣の寿命は使用環境に応じて異なるが、高額紙幣は5年、使用頻度の高い20ドル以下の紙幣は2年半程度だ。

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北朝鮮専門家は、北朝鮮で流通する古いドル紙幣が米FRBに戻る確率は非常に低く、ほとんどは北朝鮮で一生を終えると見ている。

古い紙幣が使えない理由は経済制裁?

なお、ミャンマーでも北朝鮮同様に古い紙幣は受け取ってもらえず、両替所でもレートが下がってしまう。

その理由についてミャンマー反政府系ニュースサイトのイラワディは、経済制裁により海外との取引がシンガポールの銀行経由に限られたが、同行が新札を要求し、古い紙幣の場合は低いレートを適用したことに端を発したものだと伝えている。

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また、ミャンマー国内には依然としてアメリカ系の銀行がないため古い紙幣や破れた紙幣を交換できない、両替にやって来た客に古いドル札を渡すと銀行の評判が下がるなどの理由を挙げている。