【北朝鮮旅行記-4-】懲りずにまた一人散歩。富裕層のマンション周辺を見物からつづく

今回は丹東から列車に乗って、鴨緑江にかかる朝中友誼橋を渡って北朝鮮に入った。新義州(シニジュ)で入国検査を受けて平壌に向かった。寝台列車で国境で乗り換える必要もなく楽な旅だった。

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鴨緑江大橋

丹東で列車に乗り込むとしばらくはガイドがつかなかったので、写真は撮り放題だった。車内は足の踏み場もないほど荷物だらけだった。

ほとんどの乗客は貿易の仕事で中国に行っていた北朝鮮の人々で、それぞれ気が遠くなるほどの量の荷物を持っていた。こざっぱりした格好をしていて、胸に輝くバッジがなければ北朝鮮の人か中国の人かわからないほど。

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私の荷物を検査する北朝鮮の税関職員。飲みかけのコーヒーを見つけるやいなや勝手に飲んでしまった。あの心の底から満足したような表情は忘れることができない。

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前に来た時は税関でカメラをチェックされ、北朝鮮のイメージを損なう恐れがあると判断された写真はすべて削除された。しかし、今回は携帯電話の持ち込みも許されて検査もさほど厳しくなかった。

しかし、彼らは没収対象ではない物を綿密に検査したがった。例えば中国製のタバコ。ボックスを手にとって何か言い出したので、「あげる」と言ったら大層喜んでいた。

オーストラリア人の荷物はまるで宝探しでもするように、一所懸命ほじくり返していた。いくら探してもめぼしいものは何も出てこない。すると「ドルはあるか。朝鮮のお金に替えてやるぞ」と言い出した。彼は後で「大金持ってこなくて正解だった」と言っていた。

急に車内が騒がしくなった。北朝鮮の税関女性職員が、中国人男性の乗客におしりを触られたと騒いでいるのだ。その光景をオーストラリア人が撮影したのだがすぐにバレて削除させられた。新義州の国境越えはなかなかおもしろい。

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走行中に外の風景を撮るのは自由だったが、人も風景もあまりおもしろくなかった。そこで列車内の国境を越えて北朝鮮の乗客が利用する食堂車に行ってみた。

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目に入ったのは黒い服を着たおじさん。干しダラやらビールを山のように注文して朝鮮語でおしゃべりに夢中になっていた。バッジはつけていなかったが、言葉と物腰から朝鮮の人だとすぐにわかった。そっと写真を撮ったが少し顔をしかめただけで何も言われなかった。

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この一行と話がしてみたくて、干しダラとビールを買って食べ方を聞くふりをして近寄ってみた。おじさんと話をするのに成功した。

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彼は北朝鮮外務省の人で、福建省の厦門に行った帰りとのこと。友人のヨットに乗って台湾のそばまで行ってきたとえらい自慢していた。

かつては羅先(ラソン)にいたそうだ。羅先は朝鮮の深センだ、毎年見本市をやっていて世界中から商人が集まる、この前はロサンゼルスから来た人もいたと言っていた。なぜか「ロサンゼルス」を妙に強調していた。

北朝鮮の人々は飢えに苦しんでいると言われているが、彼を見ていると朝鮮の人々は急にお金持ちになったのかと思った。しかし、彼はものすごい権力を持ったお役人だ。「朝鮮式社会主義」を積極的に利用して金儲けをしているのだろう。いろいろ聞いては見たかったがセンシティブな質問は控えた。

こちらは車内で見かけた北朝鮮の女子学生。20歳そこそこだろうか。ファッションはけっこう最近のもので、家族と一緒にいた。

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車内には北朝鮮の休戦協定締結日(7月27日)60週年を迎えて北朝鮮に招待された、朝鮮戦争に参戦したお年寄りが大勢乗っていた。

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【-6-】五輪開幕式を彷彿させたアリラン祭のマスゲームにつづく

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