北朝鮮が、新型潜水艦のセイル(艦橋)にミサイル垂直発射筒の装着を試みているとの観測が出てきた。
米ジョンズホプキンス大学の北朝鮮分析ウェブサイト「38NORTH」が8日、軍事アナリスト、ジョセフ・バミューデス氏のレポートを掲載。同氏は咸鏡南道(ハムギョンナムド)新浦(シンポ)造船所の衛星写真に写った新型潜水艦のセイル上部に、長さ約4.25メートル、幅約2.25メートルの長方形の穴が確認できるとしている。
この衛星写真は昨年12月18日に撮影されたもので、7月に撮影された同一と思われる潜水艦の写真では、今回確認された穴の部分は青いカバーで覆われていた。
バミューデス氏は、穴の大きさを考慮すると「1?2器のミサイル垂直発射筒を装着する可能性があることを意味する」と指摘。搭載されるミサイルについては、巡航ミサイルよりは弾道ミサイルになりそうだとしている。
同氏は、「北朝鮮の潜水艦発射ミサイルの開発は、韓国と日本、そして北東アジアの米軍基地への脅威を増大させ、地域のミサイル防衛計画に支障を与える」との懸念を示しつつも、「ミサイル発射が可能な潜水艦を開発しようとする北朝鮮の試みには、かなりの費用と時間がかかる見込みであり、成功する保証もない」とも述べている。