北朝鮮国内のデイリーNK内部情報筋は、当局が韓国製品に対する取り締まりを強化していると伝えてきた。

両江道の内部情報筋は次のように伝える。

「誕生日のごちそう」も没収された

「保衛員(秘密警察)の連中が韓国製品を摘発しようと血眼になって市場をうろちょろしはじめた。おかげで市場も閑散としている」

「ちょっと前のことだが、韓国製品の取り締まりに来た保衛員に賄賂と韓国製品を渡した人がいた。ところがそれがバレて保安署(警察)に連行された」

「最初は、取り締まりは名目で幹部への新年プレゼントを没収するために確保するためだと思っていたが、実際に摘発されるケースがあるので商売人の間には緊張感が漂っている」

昨年の10月ごろまでは韓国製のシャンプー、チョコパイなどは取り締まりの目を避けながら売られていたが、それらも姿を消した。統制が厳しくなったので商人たちが販売を自粛しているのだ。 一部の商人の間では「相互監視」の噂まで広がっている。

「保安員たちは複数の市場管理員に韓国製品の販売を監視させている」

「売台の下に韓流ドラマのソフトを隠して売っていたのは昔の話」

「今ではシャンプーやチョコパイですら売るのも難しくなった」(内部情報筋)

内部情報筋によると、今回の統制の影響で韓国製の家電製品、化粧品、シャンプー、チョコパイが市場から姿を消してしまった。誕生日の最高のごちそうだったチョコパイが消えて親たちも子どもたちも非常に残念がっている。

取り締まりの強化は市場だけでなく税関にも及ぶ。

「衣類から韓国製とわかるタグを外して、中国製の服に混ぜて輸入することもある」

「商売人たちは『取り締まりが長引けばおまんまの食い上げ』だと心配している」

「税関では旅行者、商人問わず綿密な検査が行われている。ハングルが書かれた食品は有無を言わさず没収される」

「以前なら税関でバレても賄賂を渡して済ませていたが、今では絶対に通用しない」(内部情報筋)

北朝鮮当局による韓国製品の取り締まりは今に始まったことではなく過去にも繰り返されている。しかし、そのいずれも結局は「なあなあ」になっている。

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