畜産関係の支配人は豚を、工場や企業所の支配人は米ドルを用意する。少なくとも1000ドルを上役につかませておくと来年も安泰だ。

工場や企業所の支配人は、各市の労働党の幹部を訪ねて賄賂を渡す。市の労働党幹部は、道の労働党幹部を訪ねて賄賂を渡す。賄賂の連鎖の一番下にいる下級幹部にとってはつらい12月だ。

大晦日にもなると、市の労働党責任書記の家には賄賂を持って来た幹部たちで大賑わいとなる。受け取ったドルは、妻に渡して名前と額を記録させる。

もし賄賂を渡せなかったら、さあ大変!

労働党の組織部から事業検閲を受けるはめになってしまうのだ。

北朝鮮では、元日の良し悪しで1年の運が決まると言われている。三代世襲で先行きの不安が増しているなか、そんな考え方は迷信だと笑い飛ばせないのが、北朝鮮の庶民達が置かれている現状だ。

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