撮影をする金正恩
北朝鮮初の女性戦闘機パイロット、チョ・グムヒャン、リム・ソルの撮影をする金正恩。 /写真=朝鮮中央通信キャプチャ

北朝鮮の労働新聞は28日、北朝鮮メディアではじめて、金正恩氏が写真撮影をする様子を掲載した。被写体は、北朝鮮初の女性戦闘機パイロットだった。

咸鏡北道(ハムギョンブクト)のデイリーNK内部情報筋は、ニュースを見た住民の反応を伝えた。

「金日成が学生や軍人の写真を撮ってあげていたことを思い出す」

「金正恩が写真を撮る姿はまるで昔の金日成のようだ」

「平壌市チャンジョン小学校を訪れては何人もの新入生の写真を撮ったエピソードは長年語り継がれていた」

「1980年代初頭、最前線の軍部隊を訪れて勤務中の軍人の写真を撮り故郷の両親に送ってやれと激励したことがある」

生前の金日成は学校や軍部隊を訪問する際に自ら直接写真を撮る思いやりのある姿を演出していた。

金正恩は、外見や住民の接し方など「金日成の真似」をしてプロパガンダを進めてきた。昨年は、新年の辞を肉声で行って金日成を思い起こさせた。体制の結束を図る意図があると見られる。

このような金正恩の「モノマネ統治」に、住民は冷ややか視線を送っている。

「市場や職場などの公の場では『金日成と全く同じ、感動的なお姿』と言っておく」

「しかし、プライベートでは『何から何まで金日成の真似ばっかり』、『演技が不自然』と本音を言う」

「しばらくやってないなと思っていたら、また金日成の真似をやりだした」

「どうせ金日成を真似して民心の掴もうという魂胆」

「若造の金正恩は飛行機のことを何も知らないくせして指導するのか」

「指導したんじゃなくてパイロットからレクチャーを受けたんじゃないの」(内部情報筋)

庶民達は、ぼやきながらも内心では、撮影してもらった女性パイロットを羨ましがっている。成分(身分)が全ての北朝鮮社会では、こんな機会はないからだ。

「金正恩の撮った写真は日付と直筆のサイン付きで女性パイロットに渡される」

「金正恩からはそれ以外の特別なプレゼントはないかもしれないが、娘が金正恩に会ったことそのものが親にとって何よりのプレゼント」

「親は鼻高々、地方党幹部もぞんざいな扱いはできない」

「女性パイロットは写真を一生大事にして、お国のためにがんばるだろう」

「除隊後は労働党の学校に入るか、軍に残って昇進するんじゃないだろうか」(内部情報筋)

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