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◆ 国防委員会が統制に乗り出すと4100ウォンに急騰

今年の4月、北朝鮮の米の価格が1キロ2000北朝鮮ウォンをゆうに越えた。「第2次食糧価格上昇」が到来したのだ。食糧の価格の上昇は、実は去年の秋から始まっていた。盧武鉉前大統領の平壌訪問(2007.10.4)以後、韓国の大統領選挙が終わる時までに、北朝鮮の米の価格は1キロ1000北朝鮮ウォンを超えた。

北朝鮮が李明博政権が成立した頃から、対南攻勢を本格化し始めた3月には、米1キロが2000北朝鮮千ウォンに近づき、4月初めには平壌や全国の米の価格が3000北朝鮮ウォンに迫った。咸鏡北道の清津では、5月3日〜4日の2日間でコメ1キロが4100北朝鮮ウォンまで急騰した。

この時も、北朝鮮政府の市場統制措置が行われていた。去年の10月から「39歳未満の女性の商売を禁止する」措置が下された。さらに、12月からは平壌を含む全地域で、「45歳までの女性の商売の禁止」へと対象が拡大された。

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2008年1月、北朝鮮政府は「国の食糧が流出し、密売されている」という理由で、住民が移動する時に所持できる食糧を10キロ以内に制限し、再び市場での米の販売を取り締まり始めた。今度は安全員(警察)だけでなく、保衛部の要員まで動員されて、市場を隅々まで統制した。5月3日に清津のスナム市場の米の価格が4000北朝鮮を超えた時、咸鏡北道では国防委員会が行う調査で、市場の統制が頂点に達した。

「第2次食糧価格上昇」が、2005年12月の第1次上昇よりも酷かった理由について複数の北朝鮮内部情報筋は、米の換金性と投機性のためだと言っている。