◆ 食糧は最高の投機品
北朝鮮では、米は「軍糧米」「愛国米」「軍需経済用の配給米」など書類上用途の転換が容易で、腐敗した党や軍の幹部が外国の支援米などを簡単に食糧の卸売りをする商人に売ることができる。また、米は他のどんな財貨よりも換金性がすぐれており、最も需要が多いため、最高の投機対象になる。
食糧の卸売り商人は、幹部や外貨稼ぎ機関、華僑の資本などが結合した独特の販売国「を有している。華僑が資金を出して、外貨稼ぎ機関は運搬と販売の責任を負い、幹部は書類を操作して国家の統制を避ける。
北朝鮮の内部情報筋は、食糧の価格が上がる兆しが見えれば、食糧の卸売り商人たちが米を売り惜しむと言っている。3日に平壌のある情報筋は「今年の春に食糧の価格が高騰したが、小売商の数や市場の売台の数はほとんど減らなかった」「こうした現象は、食糧の卸売り商人たちが市場の供給量を意図的に調節しているからだという事実を、小売商たちも知っているため」と語った。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面結果的に、今年春の北朝鮮の食糧の価格の上昇は、市場を利用して生活している住民を国家の統制の下に置こうとする北朝鮮政府の誤った政策に起因していると思われる。これに、国家の統制政策を利用してお金を儲けようとする食糧の卸売り商人たちの行動が重なり、食糧の価格の上昇をあおいだというのが、北朝鮮の内部情報筋の説明である。