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試合は、前半を3-0と先制するも後半に5ゴールを奪われ8強止まりで終わるが、英国民に愛された北朝鮮代表は、本国でも既に英雄になっていた。帰国後、選手たちは人民の英雄として手厚い歓待を受けた。

16強戦のイタリアとの競技で決勝ゴールをきめたパク・ドゥイクを含め、シン・ヨンギュン、オ・ユンギョンには、北朝鮮体育界の最高栄誉である「人民体育人」の称号が授与され、選手全員に功勲体育人の称号が与えられた。職場と学校など、人が集まる所では常に英雄として称えられた。

地方に追放されたストライカー

しかし、この神話もつかの間のものであった。間もなく思想闘争の対象になり、数人を除いた選手全員が革命化対象として地方に追放された。ポルトガルとの競技で、北朝鮮が前半3-0で勝っていながら、後半に入って5ゴールも許して敗れたのが思想闘争の原因だった。