北朝鮮当局は最近、朝鮮民主女性同盟(女盟)員を対象にした講演会で、昨年の農業が成功したのは、金正恩氏の領導業績だと宣伝し、草堆肥生産を奨励している。
咸鏡北道(ハムギョンブクト)のデイリーNK内部情報筋によると、最近行われた女盟講演会で、昨年の豊作について「元帥様のお言葉通り畑に腐植土を多く撒いた結果」だとし、今年の草堆肥生産をより精力的に行うよう奨励している。
草堆肥とは夏に草を刈り、発酵させて作る肥料のこと。生産期間は草がある程度育った頃の7月中旬から8月末までだが、今から奨励に乗り出した背景には、住民を動員して生産量を増やし、慢性的な肥料不足問題を解決する狙いがあると思われる。