執権2年目となる金正恩の権力掌握力と体制への自信の高まりにより、張成沢(チャン・ソンテク)の影響力が弱まり、体育分野と外貨稼ぎ分野にのみ専念しているとの主張が提起された。執権初期、国内外の政策決定過程で張成沢の意見を頻繁に傾聴していた金正恩だが、独断的な決定を下すことが多くなり、張の影響力が相対的に縮小したと消息筋が伝えてきた。
中国丹東地域に滞在する平壌の消息筋は11日、デイリーNKとの通話で「経済改革と各種国家建設事業を行う中央党が最近は外貨稼ぎに集中している。これは現在張成沢が総括指揮しており、その下で呉克烈(オ・グンニョル)が実務的責任を担当している。元帥様(金正恩氏)の執権が2年を経過し主要な決定を独自に行うことが多くなってからは、張成沢の影響力が弱まった。国外的には彼が国家体育指導委員会委員長であるため関連業務を行うが、国内的には外貨稼ぎに専念しているとされる」と話した。
張成沢はナンバー2ではない
消息筋は張成沢についてさらに「(張成沢が)元帥様の目に余り譴責や問責を受け、外貨稼ぎや体育分野にのみ注力しているのかどうかは定かではないが、主要政策過程で彼が及ぼす影響力が弱まったのは間違いない」としながら次のように語った。