元帥様が他人の意見を聞き入れる回数が減り、張成沢が外貨稼ぎに集中するようになってから自然に影響力が弱まった。現在、中央で推進中の国家的事業と経済改革はほとんどが外貨を必要とするため、張成沢がこうした分野にも関与している。中国との経済支援と協力を実質的に担当してきた彼の役割からも、経済改革と国家建設に必要な外貨稼ぎに彼が関与していると思われる」と話した。
北朝鮮内閣の高位幹部出身の脱北者も「韓国で考えられているほどに張成沢の力はない。韓国メディアがナンバー2、実権者と呼んでいるだけで、金正恩の叔父ではあるが実権はない。外貨稼ぎというのは中国企業の相手ができる人間が行うもので、彼は外貨稼ぎを総括指揮する任務を担当している。力が無いから外貨稼ぎをしているともいえる」と説明した。
消息筋は呉克烈については「7月27日の戦勝節の際、呉克烈が中国の北京、上海、丹東にいる我々(北朝鮮)の各貿易代表と外貨稼ぎ労働者を平壌に招集し、外貨稼ぎ総和事業を実施した。稼いだ外貨実績が低調な人は左遷された。当時、呉克烈は各外貨稼ぎ事業者に各自手段と能力を十分に発揮し、何としてでも中国から太陽熱電池工場を誘致してくるようにと指示を下した。投資を誘致してきた人には工場支配人の地位を与えるとも話した」と述べた。