北朝鮮の金正恩総書記(国務委員長)は10日、死去したアレクサンドル・マツェゴラ駐北朝鮮ロシア大使を弔問するため、平壌のロシア大使館を訪れた。朝鮮中央通信が11日、伝えた。

金正恩氏は大使館に花束を供え、朝ロ関係の強化に尽力した同大使の功績をしのんで黙とうした。併せて遺族や大使館幹部らと面会し、深い哀悼と見舞いの意を表した。

同通信によると、金氏はマツェゴラ氏について「朝ロ友好の歴史に特筆すべき貢献をした有能な外交官であり、朝鮮人民にとって心から信頼される友人だった」と述べたという。また、両国関係が「重大な歴史的局面」にある中での死去は「ロシアだけでなく、共和国にとっても大きな喪失だ」と強調した。

さらに金氏は、「彼は永眠したが、尊敬と追憶は永遠だ。朝ロ関係は彼の願った通り、引き続き強化・発展していく」と述べ、両国の協力深化に改めて意欲を示したとされる。