北朝鮮の金正恩総書記(国務委員長)が24日、金日成政治大学を訪問した。朝鮮中央通信が伝えた。
金日成政治大学は、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の政治将校を養成する最高の養成機関とされている。1945年に設立された平壌学園が1952年に金策政治軍官学校に改名し、1972年2月に金日成政治大学に改称されたとされている。
朝鮮労働党中央軍事委員会の朴正天(パク・チョンチョン)副委員長(中央委員会書記)、努光鉄(ノ・グァンチョル)国防相、党中央軍事委員らが同行した。
金正恩志が演説を行い、「最も正義の偉業、最も正義の国家、最も正義の人民を守っているわが軍は当然、世界で最も強い軍隊になるべきであり、この重要な歴史的使命、重い責任のためにわが革命武力が揺るぎなく固守、強化すべき第一の威力と優勢は他ならぬ党の軍隊、人民の軍隊としての政治的・思想的、精神的・道徳的優越性である」と強調した。
また、「思想のない武装は鉄の塊に過ぎず、軍隊の政治的力量を優先的に、質的に強化するところに強兵建設の基本方途があるというのが、われわれが今一度明白に下す結論である。このことからわが軍の建設方向は変わることなく優先的に徹底した政治・思想強兵化、道徳強兵化を優先させて戦闘隊伍を絶えず精鋭化し、その次に核戦力を含む全ての領域の軍事技術装備の高度化を実現することになるべきである」と明らかにした。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面一方、「軍人に対する教養者の位置に立っている政治活動家の間で党中央の要求と期待に追いつけずにいる一部の偏向が現れていることと、その原因を分析し、軍隊の政治的・思想的、精神的・道徳的準備をさらに完成するための闘いで大学の教職員と学生が遂行すべき諸般の課題を具体的に明らかにした」という。
そのうえで、「わが党の政治・思想強兵化路線貫徹の基本拠点であり、わが軍の英雄主義を培う原種場である大学がその本道にさらに忠実であるとき、わが革命武力は一層強化され、不抜の威力は絶えず倍加されるであろう。英雄的朝鮮人民軍の不朽の尊厳と栄光がその聖なる血脈と百戦百勝の伝統を千年、万年へとつなぐようにする金日成政治大学とともに万代に輝くであろう」と強調した。
金正恩氏は、大学の各所を見て回り、教職員、学生と記念写真を撮った。その後、金日成政治大学と姜健(カン・ゴン)総合軍官学校の教職員、学生間のスポーツ競技を観戦した。