高ヨンヒの発言通りなら、1970年代初頭から二人は恋人関係だったことになる。金正日が二番目の婦人として知られる成恵琳(ソン・へリム)と同居し、金正男が生まれたのが1971年。金正日は成恵琳と同居中に高ヨンヒと交際を始めたことになる。
また高ヨンヒは「将軍様が私に『お前が他の人に話してみなさい。私がどれだけ辛い7年(1994〜2000年当時の苦難の行軍時期)もの歳月を過ごしてきたかを』とお話になりました。誰も成しえない将軍様の厳しい7年の歳月を私はそばで共に見てきました」と話す。
高ヨンヒは当時の金正日の姿について「期せずして偉大なる首領様を失い、あまりにも当惑された姿、度重なる自然災害、深刻化する経済事情のため活動家はわめきたて、我が人民の米の問題、電気の問題、その全てが将軍様に任されている時、胸は張り裂け、あちこちに家族が離れ離れになり、孤児が発生しているとの報告を聞き、ろくに眠ることも出来ない日々」と描写している。
映画は末尾部分で、高英姫が息子の金正恩に読書、美術、植樹を指導する姿を収めた写真を見せている。この写真の後に、金正恩が成人になり後継者として現地指導に出向き、軍事パレードに参加する映像などが続く。