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北朝鮮北部の平安北道(ピョンアンプクト)で記録的な大雨により大規模な洪水被害が発生したことを受け、朝鮮労働党中央委員会第8期第22回政治局非常拡大会議が29日から30日まで被災地で開催された。金正恩総書記は会議で、洪水被害に十分に備えなかった責任を問い、社会安全相(警察庁長官に相当)らを更迭した。朝鮮中央通信が伝えた。

同通信によると、「鴨緑江の下流に位置した新義州市と義州郡では、およそ4100余世帯の家屋とほぼ3000ヘクタールの耕地をはじめ、数多くの公共の建物と施設物、道路、鉄道が浸水する被害を受けた」という。

金正恩氏は会議の招集に先立ち、内閣総理と党中央委員会の書記らと共に浸水地域を視察した。政治局非常拡大会議には、党中央委員会政治局常務委員会委員と政治局委員、委員候補らが出席し、電力、鉄道、通信、農業部門をはじめ被害復旧に関連する部門の責任幹部がオブザーバーとして参加した。

金正恩氏が会議を司会し、「被害発生の初期から行ってきた当該地域と各級機関の救済対策および復旧活動状況に対する評価を下し、成果と欠点を分析した」という。

また、「国家的に非常災害危機対応に関連する指導体系が立てられているとは言え、統一的な指揮がまともに行われなかったため、初期に優に最小化できる災害危険が増幅した問題、過去洪水の被害を受けたことのない道・市・郡が災害防止活動を慢性的かつ観照的に対した結果、無力にも災難に見舞われる結果を招いた問題など、現れた弊害をいちいち列挙し、党と国家が付与した責任重大な職務の遂行を甚だしく怠って許せない人命被害まで発生させた対象を厳しく処罰する」ことを提起したという。

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これを受け、会議では、党中央委員会組織指導部の李煕用(リ・ヒヨン)第1副部長が党平安北道委員会の責任書記に、党平安北道委員会の朴成哲(パク・ソンチョル)責任書記が党慈江道委員会の責任書記に、党中央委員会軍政指導部の方頭燮(パン・ドゥソプ)第1副部長が新たな社会安全相に任命された。