「政治犯収容所に日本人妻」との証言

日本の北朝鮮人権法により指定された「北朝鮮人権週間」(10~16日)が、拉致問題対策本部の主催で16日に東京で開かれた大規模集会を最後に、幕を閉じた。

500人余りが参加したこの日の集会では、日本の拉致被害者の象徴である横田めぐみさんの両親と有名な漫画『ベルサイユのばら』の作家池田理代子さんが対談を行った。池田さんはめぐみさんが好きだった漫画家だった。この日の行事では、めぐみさんの拉致を主題にしたドキュメンタリー映画も上映された。

横田早紀江さんは、「みんなが親の心で動いてくれないと解決は難しい。どうか、私たちを助けてください」と拉致問題の解決のための国民の助けを訴えた。

漫画家の池田さんは「国家がやったことだとわかっているのに、なぜこれほど時間がかかり、罰せられないのか。理不尽の一言だ」と指摘した。

また特定失踪者問題調査会も、失踪者の家族らが参加した中で集会を開いた。

これに先立つ14日には、東京の韓国YMCA会館で国際会議が開催され、斎賀富美子北朝鮮人権問題担当大使が参加した。

斎賀大使は「(北朝鮮では)人間社会として、到底許されない人権侵害が行われている」と述べ、「公開処刑、拷問、多数の強制収容所の存在、思想、良心、信教、言論、結社、移動の自由に対する制限、権利侵害が指摘されている」と語った。

更に「拉致問題とともに、国際社会と連携して、状況の改善に努力していく」と強調した。

この日の国際会議では金正日総書記をICC(国際刑事裁判所)に提訴することなども提案された。

15日には「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」が脱北者の証言集会を開催した。

政治犯収容所の警備員出身であるアン・ミョンチョル氏は、「日本に帰して欲しい、と話す日本人妻らしき女性が収容所にいた」と証言した。アン氏は「収容者を人間と見なしてはいけないと教え込まれていた」と述べ、「日本をはじめ、国際社会の目が向けられなければ、いつまでたっても収容所の実態は変わらない」と語った。

また、政治犯収容所で出まれたシン・ドンヒョクさんが、収容所内での強制労働や公開処刑、監視システムについて証言した。シンさんは「国際社会が北朝鮮に圧力をかけて、収容所の子供たちを救出してほしい」と訴えた。

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