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北朝鮮の金正恩総書記は昨年末から、韓国は「不変の主敵」であり、統一を志向する「同族関係ではない」と繰り返し強調している。これを受け、北朝鮮国内では様々な変化が生じている。

(参考記事:「南北関係史に終止符」「韓国は不変の主敵」金正恩氏、最高人民会議で演説

象徴的と言えるのが「天気予報」だ。

国営の朝鮮中央テレビは、毎晩20時から放映されるニュース番組の最後に天気予報を伝えるが、今月15日まではオープニングに登場する朝鮮半島全体が鮮やかな緑色に彩られていた。それが翌日の放送からは、韓国に当たる部分の色だけが中国やロシアと同じ濃い緑に変わった。

2024年1月15日(左)と翌16日の天気予報のオープニング(画像:朝鮮中央テレビキャプチャー)
2024年1月15日(左)と翌16日(右)の天気予報のオープニング(画像:朝鮮中央テレビキャプチャー)

ちなみに、韓国の憲法は第3条で「大韓民国の領土は韓半島とその付属島嶼とする」と定め、朝鮮民主主義人民共和国の存在を認めていないが、北朝鮮の憲法には領土に関する規定はない。ただ、1972年の憲法改正までは、首都を平壌ではなくソウルとしていた。

一方、北朝鮮の国家機関が運営してきたウェブサイトの多くも、アクセスできなくなっている。

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対外向けプロパガンダのポータルサイト格である「わが民族同士」をはじめ、「朝鮮の今日」などは11日からアクセスができなくなり、18日の時点でも依然として復旧していない。

金正恩氏は、対南事業部門の機構を整理・改編せよと指示したが、それによる何らかの作業が行われているものと思われる。一方で、朝鮮労働党機関紙・労働新聞、朝鮮中央通信、朝鮮コンピュータセンターが運営するポータルサイト「ネナラ」、高麗航空などのウェブサイトは問題なくアクセスできる。

(参考記事:「対韓国の平和団体をすべて整理」北朝鮮、決起大会で表明