北朝鮮国営の朝鮮中央通信は19日、金正恩総書記(国務委員長)の立ち会いの下、大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星砲ー18」(火星18)の発射訓練が行われたと伝えた。18日に発射したICBM級の弾道ミサイル発射を指すと見られる。
ミサイル総局の指揮官らがともに参観し、名前が「ジュエ」とされる娘が同行したことが、同通信が公開した写真から確認できる。
同通信は、「意図的かつ計画的な敵の対決的軍事威嚇行為を強力な行動的警告によって無力化させるべきだという党中央軍事委員会の決定に従って、わが共和国核戦略武力の圧倒的な対応意志と無比の力を敵にはっきりと刻印させるための重大な軍事活動」として、発射訓練が断行されたと伝えた。
北朝鮮の国防省は17日に発表した報道官談話で、米韓両政府が朝鮮半島での米国の核戦力を定期的に話し合う「核協議グループ」の第2回会合を開催したことに対して、「米国と大韓民国軍部ごろの無分別な軍事的妄動を強く糾弾、排撃する」と猛反発していた。
発射訓練では、金正恩氏が準備状況を確認した上で、中央指揮監視所で発射を承認した。同通信によると、ミサイルは、「最大頂点高度6518.2キロまで上昇し、距離1001.3キロを4415秒間飛行して朝鮮東海の公海上の目標水域に正確に着弾した」という。また「ICBM部隊の戦闘力が優秀に評価され、共和国戦略武力の迅速反応態勢とわが軍事力の最も強力な戦略的核心打撃手段に対する信頼性が再度検証されるようになった」と伝えた。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面金正恩氏は、発射訓練の結果に満足しながら、「われわれの度重なる厳正な警告と糾弾にもかかわらず、1年中鼓吹してきた無謀な反朝鮮軍事対決狂気を今年の最後までヒステリックに極大化している敵対勢力に明白なシグナルを送った、ワシントンがわれわれを相手に間違った決心を下す時にはわれわれがどんな行動に迅速に準備されており、どんな選択をするかをはっきり見せた契機になった」と述べた。
また、「われわれは朝鮮半島地域の平和と安全の根幹を揺さぶる無謀で無責任な敵のあらゆる軍事的威嚇行為を絶対に座視してはならず、敵が引き続き間違った選択を続ける時には確かに一層進化され、一段と威嚇的な方式を選んでなお一層攻勢的な行動で強力に対応すべきである」と強調した。