昨年10月に咸鏡北道会寧の金正淑(金正日の生母)像、昨年4月には平壌の朝鮮労動党創建記念塔など、偶像化施設が破壊された事件が発生していた。

セヌリ党(旧ハンナラ)のユン・サンヒョン議員は13日、情報機関から入手した資料を元に「北では経済難などの実情により、住民による金正恩の権威を否定する事件が増加している」と明らかにした。

この資料によると、昨年9月には主要な大学や市場のに「世襲は社会主義への背信だ」「金正恩を打倒しよう」という3代世襲を批判する落書きが発見された。本紙は昨年6月、平壌鉄道大学に金正日を誹謗する落書きが発見されたと報じている。

また、昨年2月には、万景台の金日成生家の門が盗まれる事件が発生していた。朱相成(チュ・サンソン)人民保安部長が昨年3月に解任されたのも、この事件が大きな影響を及ぼしたと伝えられた。

また、2009年の貨幣改革の失敗によって、多くの住民の生計維持の手段である市場への取り締まりが強化された影響から生活が悪化し、住民が公権力に対抗する事例が現れている。

同議員は「公権力を軽視する風潮は、1990年代の苦難の行軍のころに拡散した。去年には、平壌で住民が電力不足に対して集団的に抗議した事例もある」と説明した。

市場に対する規制問題で、取り締り員の過剰な取締りと横魔ノ住民が反抗し、取締り員を暴力・殺人する事件が発生している。昨年7月からは、公共施設への放火と襲撃事件も発生している。

さらに、強盛大国入りが近づいたにもかかわらず状況が全く好転していない為、若者を中心として支配権力層への不満を表しているという。

同議員は「住民は『金正日は、人民を餓死させた以外に何をしたのか』と露骨に不満を表している。金正恩が後継者になって生活がより困難になった、と世襲に対する不満も表している」と伝えた。

特に、海外情報に敏感な若者とエリートの体制離脱の心理が徐々に広がっている事も分かった。

同議員は「(北朝鮮問題は)マクロ的に金正恩ではなく、北朝鮮住民の手にかかっている。金正恩だけを見るのだけではなく、2400万の同胞の怒りを受け止めなければ、北朝鮮問題の答えに近づく事が出来ないだろう」と説明した。