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1990年代後半の大飢饉「苦難の行軍」の頃、北朝鮮の人々は何としても満員の列車に乗るために、屋根に上がっていた。このような光景は既に過去のものかと思いきや、最近になって、また同様の現象が起きている。

咸鏡北道(ハムギョンブクト)茂山(ムサン)のデイリーNK内部情報筋によると、以前は少なくとも週2便は運行されていた列車が、電力事情の悪化で、1月から週1便に減らされた。何としても列車に乗るために、人々は寒空の下で、列車の屋根に這い上がって乗っている。

情報筋によると、鉄道関係者も電力不足を認めている。電力不足は、平壌を含む全国で現れている。平壌駐在の外交公館関係者は「電力事情がこれ程に悪化したのは、数年ぶり」とロイター通信に伝えた。

平壌から茂山に向かう列車は、2000年代初めから最近までは、週に2~3便(苦難の行軍以前は1日1便)運行していた。この路線が週1便になっているが、こんなことはほとんどなかったという。

命を落としかねかいことを知りつつも、屋根の上に上がった人々を、降ろすことは容易ではない。また、夜行列車が多く、状況の把握も難しい。苦難の行軍の時代を髣髴とさせるこのような現象を見た鉄道省は緊張状態に置かれている。

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しかし、鉄道省の取った対策は、あろうことか「隠蔽」だ。