こんな状況が人々の目に触れることのないように、昼間ではなく、夜間に運転するよう清津鉄道局が指示を下した。しかし、指示が下される以前から、電力消費の多い昼間には運転できず、夜間に運転しているのが実情だ。
この列車を利用する乗客のほとんどは、茂山から清津に向かう商人たちだ。彼らは、茂山からキノコや薬草などを運び、清津で米や大豆油などと交換している。
また、屋根によじ登ってまで列車に乗るには別の理由がある。国境地域への取り締まりが強化され、他の交通手段が使えないからだ。
情報筋は現地住民の反応として「15年前の苦難の行軍の悪夢を思い出し、不安に駆られている」と伝えた。