ロシアを訪問している北朝鮮の金正恩総書記は16日、ウラジオストク市を訪問した。朝鮮中央通信が伝えた。
金正恩氏が乗った専用列車は現地時間の9時、アルチョム―プリモルスキー第1駅に到着し、ロシアのアレクサンドル・コズロフ・ロシア天然資源環境相、オレク・コジェミャコ沿海地方行政長官、ビャチェスラフ・クォン・アルチョム市長らが迎えた。
金正恩氏は、クネビチ軍用飛行場を視察した。朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の李炳哲(リ・ビョンチョル)、朴正天(パク・チョンチョン)の両元帥、強純男(カン・スンナム)国防相、北朝鮮軍空軍司令官の金光革(キム・グァンヒョク)大将、海軍司令官の金明食(キム・ミョンシク)大将をはじめとする幹部らと、ロシアの幹部らが同行した。
クネビチ飛行場ではセルゲイ・ショイグ国防相が出迎え、金正恩氏は陸・海・空軍儀仗隊を査閲した。その後、出迎えたアレクセイ・クリボルチコ国防次官、ニコライ・エフメノフ海軍総司令官、セルゲイ・コビラシュ長距離飛行隊司令官をはじめとする軍指揮メンバーとあいさつを交わし、各種の戦略爆撃機と多目的戦闘機、追撃機、襲撃機など、ロシア空軍の軍用飛行機を見て回った。
金正恩氏は、軍用飛行機を見て回りながら「戦術技術的諸元に関する解説を受け、戦闘的性能と搭載された航空武装装備」について調べ、ロシア軍指揮メンバーと談話し、コビラシュ氏に贈り物をしたと同通信は伝えた。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面金正恩氏は続けて、太平洋艦隊の基地を訪問した。セルゲイ・ショイグ国防相、ニコライ・エフメノフ海軍総司令官、ビクトル・リイナ太平洋艦隊司令官をはじめとする艦隊指揮官が出迎えた。
金正恩氏は、フリゲート艦「マルシャル・シャポシニコフ」号に上がった。エフメノフ海軍総司令官から艦の海上作戦能力と主要武装装備、戦闘性能に関する具体的な解説を受け、総合指揮室と操舵室などを見て回り、「太平洋艦隊の将兵が勇敢な戦闘精神と英雄主義を発揮して北東アジアと世界の平和と安全に大きく寄与している」と評価した。太平洋艦隊の参観を記念して贈り物をし、訪問録に「正義と平和を守り抜いた勝利の航跡は永遠なり。太平洋艦隊に敬意を 金正恩 2023.9.16」という親筆を残した。
金正恩氏を歓迎する昼食会をショイグ国防相が催した。ショイグ氏は、「ロシア連邦と太平洋艦隊を訪問してくれた敬愛する金正恩国務委員長を改めて熱烈に歓迎し、両国国防省間の友好と協力を一層深化させていく」という意志を示した。強純男氏が答礼の辞で、「勇敢な太平洋艦隊の全ての将兵に朝鮮人民軍将兵が送る温かい戦闘的あいさつを伝えるとともに、ロシア軍隊との戦闘的団結と協力をより一層強化し、地域と世界の平和と安定をしっかり守る」と述べた。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面金正恩国氏はショイグ氏贈り物をし、昼食会後に談話した。金正恩氏はショイグ氏と「地域および国際軍事・政治情勢に対する見解を共有し、朝露両国の武力と国防安全分野での戦略・戦術的協同と協力、相互交流をさらに強化していく上で提起される実務的問題に対する建設的な意見を交わした」と同通信は伝えた
金正恩氏は同日夕、ウラジオストク市民と共にマリインスキー劇場沿海地方分劇場でバレエ劇「眠れる森の美女」を鑑賞した。崔善姫(チェ・ソニ)外相、朝鮮労働党中央委員会の呉秀容(オ・スヨン)、朴泰成(パク・テソン)の両書記らが公演を見た。アレクサンドル・コズロフ天然資源環境相、オレク・コジェミャコ沿海地方行政長官らが共に鑑賞した。
金正恩氏をセルゲイ・バンニコフ劇場支配人が出迎え、劇場招待席に姿を現すとウラジオストク市民が歓迎したという。金正恩氏は「美しくて優雅な芸術的形象でバレエの感化力を実感がわくように見せた公演を高く評価し、出演者と劇場側に深い謝意を示した」と同通信は伝えた。