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北朝鮮は2021年3月から、国境地帯で「コンクリート壁」の建設を始めた。壁と言っても実際には、コンクリートの柱に鉄条網をはわせて高圧電流を流すというものだ。

従来、中国との国境の警備は国境警備隊に任されていたが、地域住民との癒着で汚職が横行していることから、このようなものが建設されることになった。それから2年以上経っても、未だに完成していない。

(参考記事:北朝鮮が中国との国境に「コンクリート壁」を建設…脱北・密輸防止で

デイリーNK内部情報筋によると、コンクリート壁の完成期限は、当初よりかなり遅れて2025年10月までとなっている。

デイリーNKが入手した国家非常防疫司令部の布置(布告)によると、北朝鮮当局は国境を1線と2線に分け、哨所(監視塔)、高圧線、監視カメラ、照明、赤外線センサー、レーザーなど様々なトラップや施設を設置することにしている。

基本的には高さ2.6メートルのコンクリート壁、高圧電流を流した鉄条網、それを接続する碍子と、セメントの柱、三重の鉄条網がセットになっているが、設置する場所の地形に合わせて変えることになっている。しかし、資材不足で工事は難航している。

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動員された兵士たちは、先の見えない工事に苛立ちを示し、「これではまるで労働鍛錬隊(軽犯罪者を収容する刑務所)みたいだ」と不満を漏らしているとのことだ。

(参考記事:「手足が蚊のように細い兵士が…」金正恩”飢える軍隊”の断末魔

また、彼らへの補給も充分に行われていない。

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本来なら冬服が2年ごとに1着、夏服は1年に1着が支給される規定になっているが、実際には支給されたことはない。そればかりか一般の作業服や靴すらも供給されず、ほつれた靴に布を縫い付けて履き続けている。また、支給された石鹸を集めて、市場などで他の必要な物資と交換したりしているという。

食糧不足も深刻だ。部隊から支給されるのは塩と味噌だけで、国からは1カ月に15日分の食糧が配給されるものの、足りない分は兵士の一時帰宅や家族からの送金でやり繰りしている。軍官(将校)が周囲の農場を回って食糧を調達することもある。それがうまく行かなければ、食事はさらに減らされる。

村にやって来て村人に塩を少し分けてもらい、畑でトウガラシを盗んで道端で頬張るほど、彼らは飢えている。

(参考記事:「飢えた兵士」が民家を襲い…北朝鮮「特殊部隊」のやりたい放題

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コンクリート壁が完成するまでの間、国境警備の強化のために、暴風軍団と呼ばれる朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の特殊部隊、第11軍団が派遣されているが、彼らが駐屯を続けているのか、すでに撤収したのかわかっていない。

(参考記事:「人民を射殺したことに罪悪感」北朝鮮の特殊部隊員が語る後悔の念

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