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北朝鮮の金正恩総書記が21日、平安南道(ピョンアンナムド)干拓地建設総合企業所安石(アンソク)干拓地で起きた冠水被害の復旧現場を現地指導した。朝鮮中央通信が伝えた。

同通信によると、南浦(ナムポ)市温泉(オンチョン)郡石峙(ソクチ)里にある安石(アンゴク)干拓地の堤防に排水構造物設置工事が行われなかったことにより、海水で堤防が決壊して約560ヘクタールの干拓地区域が冠水する大きな被害が発生したという。

金正恩氏は現地に到着して、趙甬元(チョ・ヨンウォン)、金才龍(キム・ジェリョン)、強純男(カン・スンナム)、鄭京擇(チョン・ギョンテク)、金正官(キム・ジョングァン)、朴正天(パク・チョンチョン)の各氏から被害状況と復旧実態について報告を受けたうえで、「活動家らのとても無責任な職務怠慢行為を深刻に指摘した」という。

また、「内閣総理は傍観的な態度で現場を一度や二度見て回って帰り、副総理を派遣するのにとどまり、現場に出向いた副総理という者は燃油供給員の役しかせず、主人として工事を直接指揮すべき干拓地建設局長は自分は何もする事がないので帰ると党委員会に提起して批判を受けてからも、ほとんど企業所の事務室に居ながら無為徒食し、排水門工事用として国家から供給された多くの燃油を別に取っておいてひそかに隠匿する行為まで働いたというが、本当になっていない連中だ、重大な被害を発生させた当事者として小さな呵責や責務の遂行に対するいささかの意志さえも欠けた意識的な怠慢行為である」と、金徳訓(キム・ドックン)内閣総理とチョ・チョルギュ内閣副総理を激しく非難した。

さらに、「最近の数年間に金徳訓内閣の行政・経済規律がだんだん劇甚に乱れ、その結果、怠け者らが無責任な働きぶりで国家経済事業を全て駄目にしている」と、金徳訓氏を名指しで非難しながら、「国家経済事業と経済機関に対する党政策的および党的指導を受け持った党中央委員会の責任も大きい」としながら朝鮮労働党中央委員会も非難した。

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金正恩氏は水害について「徹頭徹尾怠け者らの無責任さと無規律による人災である」としながら、「政治的未熟児、警鐘を警鐘に受け止めることを知らない知的低能児、人民の生命・財産の安全に顔を背ける官僚のやから、党と革命に対して担った責務に不誠実な者らを絶対に許すことができない、党中央委員会組織指導部と規律調査部、国家検閲委員会と中央検察所が責任ある機関と当事者を探し出して党的、法的に厳しく問責し、厳格に処罰すること」を命令した。

そのうえで、「全ての部門、全ての単位が絶対的に緊張、自覚せず、毎度国家的損失を被った後になって必要な対策を取る、教訓を汲み取るとして火事後の火の用心というふうに働いているが、今回の事件を起点にしてこれ以上、無防備、無能力による無謀な被害、特に無責任さによる人災が発生しないように実のある予防対策を抜かりなく立てる」ことについて強調した。