同通信の報道全文は次のとおり。

金正恩総書記が平安南道干拓地建設総合企業所安石干拓地の被害復旧現場を現地指導

【平壌８月２２日発朝鮮中央通信】朝鮮労働党総書記で朝鮮民主主義人民共和国国務委員長である敬愛する金正恩同志が８月２１日、平安南道干拓地建設総合企業所安石干拓地の被害復旧現場を現地指導した。

敬愛する金正恩総書記は、現地に到着して趙甬元、金才龍、強純男、鄭京擇、金正官、朴正天の各氏から被害状況と復旧実態について詳細に報告を受けた。

最近、平安南道干拓地建設総合企業所で、南浦市温泉郡石峙里にある安石干拓地の堤防に排水構造物設置工事を質的に行わなかったことから海水の影響で堤防が決壊して水稲を植えた２７０余ヘクタールを含む総５６０余ヘクタールの干拓地区域が冠水する重大な被害が発生した。

敬愛する金正恩総書記は、被害が発生することになった動機を原因を具体的に調べて分析し、活動家らのとても無責任な職務怠慢行為を深刻に指摘した。

敬愛する金正恩総書記は、数日前、安石干拓地の水田が冠水したという報告を受けて、党中央委員会の書記らを現地に派遣して直接復旧活動を指揮するようにし、軍隊まで動員させる措置を講じたが、いかにして内閣と省、中央機関の責任活動家らは現場に顔も出さないのか分からない、内閣総理は傍観的な態度で現場を一度や二度見て回って帰り、副総理を派遣するのにとどまり、現場に出向いた副総理という者は燃油供給員の役しかせず、主人として工事を直接指揮すべき干拓地建設局長は自分は何もする事がないので帰ると党委員会に提起して批判を受けてからも、ほとんど企業所の事務室に居ながら無為徒食し、排水門工事用として国家から供給された多くの燃油を別に取っておいてひそかに隠匿する行為まで働いたというが、本当になっていない連中だ、重大な被害を発生させた当事者として小さな呵責や責務の遂行に対するいささかの意志さえも欠けた意識的な怠慢行為であると厳しく批判した。

そして、この前、安辺郡の耕地冠水被害が発生したのを契機に、全国家的に被害防止対策を徹底的に講じることについて警鐘も鳴らし、被害復旧戦闘に動員された軍人の闘争気風を通じて政府の指導幹部と地方の行政・経済幹部の無責任な働きぶりに強打を与えたにもかかわらず、相変わらず鈍感だ、今回も軍隊が全的に取り掛かってやってほしいという姿勢であり、また、当然そうすべきだというふうの図々しくて不遜極まりない態度を取っている、と厳しく指摘した。

敬愛する金正恩総書記は、平安南道干拓地建設総合企業所が今年の６月から耕地の冠水を予防するための措置として排水構造物設置工事をすると言って、国家建設許可も受けず建設監督機関の監督、統制もなしにずさんなやり方で荒々しく行い、水門の堤防から水が漏れるのを事前に発見してからも対策を立てなかったというが、下部単位の誤った働きぶりも問題であるが干拓地建設局がこのような建設を勝手に承認してむやみに行う時まで内閣が全く知らなかったというのは行政・経済規律がどんなに乱れているかを見せる端的な実例となる、これだけを見ても内閣の全ての行政・経済事業が得手勝手に行われていることが分かると述べた。

敬愛する金正恩総書記は、現在、内閣に事業体系が正しく樹立されておらず、中身のない活動家らが登用されて有名無実に居座って傘下単位に対する指導もまともにできずにいる、最近の数年間に金徳訓内閣の行政・経済規律がだんだん劇甚に乱れ、その結果、怠け者らが無責任な働きぶりで国家経済事業を全て駄目にしていると述べ、内閣が指令を下すことしか知らない指令部署、通報部署のようになったのは国家経済事業と経済機関に対する党政策的および党的指導を受け持った党中央委員会の責任も大きいと語った。

敬愛する金正恩総書記は、今回の被害は決して、自然現象による災いではなく、徹頭徹尾怠け者らの無責任さと無規律による人災であると明白に規制し、党中央の呼び掛けに呼吸を合わせることを知らない政治的未熟児、警鐘を警鐘に受け止めることを知らない知的低能児、人民の生命・財産の安全に顔を背ける官僚のやから、党と革命に対して担った責務に不誠実な者らを絶対に許すことができない、党中央委員会組織指導部と規律調査部、国家検閲委員会と中央検察所が責任ある機関と当事者を探し出して党的、法的に厳しく問責し、厳格に処罰することについて命令した。

敬愛する金正恩総書記は、全国家的に農作物被害防止対策を徹底的に立てることについて特別に強調する時点にさえ、活動家らの無責任さと無規律さが乱舞するようになったのは内閣総理の無力な活動態度と歪んだ観点にも大いに問題があると厳しく指摘した。

敬愛する金正恩総書記は、内閣総理が関連の報告書で安石干拓地の水田面積が今年の国家穀物生産計画に含まれない当該地域の軍部隊の土地という点を強調しながら、対策らしくない対策を報告して復旧活動を軍隊にほとんど任せるようにし、その上ふしだらに手配した活動も調べてみれば、被害状況に対する彼の弛緩性と非積極性がよく分かるが、国の経済司令部を導く総理らしくなく、人民の生活に責任を持った主人らしくない思考と行動に遺憾を禁じえない、内閣総理の無責任な活動態度と思想観点を党的に深く検討する必要があると述べ、職務怠慢行為を働いた干拓地建設局長は党規律審議委員会で党籍除名問題を審議することについて指示した。

敬愛する金正恩総書記は、党と政府の指揮と指示に服従しなかったり無関心な傾向、国に災難が押し寄せようと自分の所管でなければそっぼを向く準備されていない一部の活動家の安穏（あんのん）で怠けた働きぶりに再度警鐘を鳴らすと述べ、敗北主義、保身主義に染まった活動家らの思想精神状態から改変し、みんなが一つの規律に服従し、国家事業に主人らしく奮い立つ気風を確立していかなければならないと語った。

敬愛する金正恩総書記は、干拓地被害復旧事業を最短期間内に早めて終えることについて強調しながら、破壊された堤防の復旧を速やかに終えるとともに、還元復旧が可能な水田面積を最大限確保し、塩基被害防止と栄養管理対策をはじめ、水稲の生育を改善するための決定的な対策を講じて水稲の収量の減少を最小限に食い止め、初期予想水準の穀物収穫を取り入れられるように全ての努力を尽くすことについて強調した。

そして、全国の全ての農業部門が天災に備えるための予防措置を各方面から実施して、被害を徹底的に克服しなければならないと述べた。

敬愛する金正恩総書記は、今、全ての部門、全ての単位が絶対的に緊張、自覚せず、毎度国家的損失を被った後になって必要な対策を取る、教訓を汲み取るとして火事後の火の用心というふうに働いているが、今回の事件を起点にしてこれ以上、無防備、無能力による無謀な被害、特に無責任さによる人災が発生しないように実のある予防対策を抜かりなく立てることについて強調した。

そして、各級単位の全ての活動家と勤労者が主人らしい態度を自覚して自分が受け持った責務を厳格に遂行し、国事にいつも積極的に乗り出す高い愛国心と献身性を発揮していこうと熱烈に呼び掛けた。

敬愛する金正恩総書記の命令によって、干拓地建設局、国家建設監督省、平安南道干拓地建設総合企業所、南浦市国土環境保護管理局、南浦市建設監督局に対する集中検閲が始まる。－－－