人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

北朝鮮の朝鮮労働党中央委員会第8期第8回総会拡大会議が16日から18日にかけて行われ、先月の軍事偵察衛星の打ち上げ失敗を総括し、早期に再打ち上げを実施する方針を改めて示すなどした。朝鮮中央通信が伝えた。

金正恩総書記が出席して行われた会議では、◇今年の主要政策実行のための闘いをより果敢に展開していくことについて◇教育事業を発展させるための画期的措置について◇各級人民委員会活動家の役割を画期的に強めることについて◇人民主権の強化における問題について◇党規律建設を深化させるための重要対策について◇組織問題――以上6つの議案が上程された。

大会報告の概要を伝えた朝鮮中央通信の報道では、軍事情勢への言及が最も大きな比重を占めた。

報告では、「手の施しようがなく複雑で深刻に変化する朝鮮半島の安全環境は、わが国家をして軍事的潜在力の絶え間ない更新と自衛力強化に向けてより速く疾走することを求めている」と指摘。この間、軍事力強化で達成した「立派な成果」を評価する一方で、「看過できない欠点」も示されたと認めた。

そして「最も重大な欠陥は、去る5月31日、宇宙開発部門で重大な戦略的事業である軍事偵察衛星の打ち上げに失敗したことである」と指摘。「第8回党大会が示した国防力発展の5大重点目標が全て重要であるが、その中でも軍事偵察衛星の開発はわが武力の発展展望と戦いの準備を徹底的に整える上で極めて大きな意義を持つ」と強調した。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

そのうえで、打ち上げ準備の担当者たちの「無責任さが辛辣に批判されたし、当該部門の活動家と科学者が重大な使命感を肝に銘じて今回の打ち上げの失敗の原因と教訓を徹底的に分析し、早いうちに軍事偵察衛星を成功裏に打ち上げることで、人民軍の偵察情報能力を向上させ、宇宙開発分野でさらなる飛躍的発展を遂げるための近道をもたらすことに関する戦闘的課題が提示された」と明らかにした

さらに、「国防部門で党中央が示した核兵器発展方向と核力量増強路線を一貫してとらえ、強力かつ威力ある核兵器の増産実績を」示すべきだと言及。「報告では、われわれの忍耐と警告を無視した敵対勢力の無分別な戦争挑発策動によって朝鮮半島の安全環境が極度に悪化していることについて深刻に分析、評価され、これに軍事的・技術的に、政治的・外交的に鋭敏かつ機敏に対応すべき切迫性が言及された」としている。

同通信はさらに「党中央委員会政治局は、敵が意図的に、露骨に鼓吹する軍事的緊張激化策動に対抗して行動対行動の原則を徹底的に堅持し、つねに圧倒的かつ攻勢的な対応措置を直ちに強力に決行すべきであると認めたし、総会はその実行のための具体的方案と対応方式を一致可決で承認した」と説明。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

続けて「政治局は、激突する国際軍事・政治情勢に対処して米国の強盗さながらの世界覇権戦略に反旗を翻した国家との連帯をより一層強化するのをはじめ、対外活動を徹底的に国権守護、国益死守の原則に基づいて自主的に、より積極的に繰り広げるための重大課題を提起した」としている。

民生部門を巡っては、農業など各分野での成果を列挙しつつも、「上半期の経済活動で人民経済計画を無条件に遂行する厳格な規律を確立できず、経済の自立的土台を築くための事業を実のあるものに行えなかった一連の弊害が厳正に分析された」と明らかにした。

一方、幹部人事では党経済部長がチョン・ヒョンチョル氏から呉秀容(オ・スヨン)氏に交代したことが確認された。呉秀容氏は昨年6月に経済部長を解任されたが、1年で再登用した。党書記にも復帰しており、経済全般の指揮を取ることになった。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

また昨年6月、統一戦線部長職を李善権(リ・ソングォン)前外相と交代させられた金英哲(キム・ヨンチョル)氏が、同部顧問に任命され、政治局委員候補にも選出された。

強純男(カン・スンナム)国防相は、党政治局委員候補から委員に昇格した。