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今年2月16日、2年ぶりに運行を再開した北朝鮮と中国を結ぶ国際貨物列車。ところが、中国での新型コロナウイルスの拡大に伴い、4月29日以降は運行を中止している。

米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)は、平安北道(ピョンアンブクト)の貿易機関の幹部の話として、先月9日に運行を再開する予定だったが、大雨警報発令に伴い、15日以降に延期されたと伝えた。

それから2週間以上が経ったが、未だに運行を再開する気配はない。その理由として、複数のデイリーNK内部情報筋が、中国国内で新たにコロナ感染者が増加していることを挙げている。

北朝鮮と国境を接する中国・遼寧省、中でも北朝鮮との行き来の多い大連市では8月31日に105人の新規感染者が報告されている。また、省都の瀋陽でも、移動制限や局所的なロックダウン、飲食店での飲食の制限など、様々な措置が行われている。北朝鮮との行き来の多い黒龍江省でも、同様の措置が取られている。

デイリーNKの中国の情報筋によると、中国各地にある北朝鮮防疫代表部は、各地のコロナ感染状況の詳細を毎日平壌に報告している。「対コロナ勝利宣言」を行った北朝鮮当局は、中国での感染状況を深刻に捉え、再びコロナが流入することを恐れ、貿易の拡大を躊躇しているとのことだ。

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一方、平安北道(ピョンアンブクト)の貿易機関の幹部は、RFAの取材に、貨物列車の運行再開準備を先月中旬に終え、当局の指示に基づき、新義州(シニジュ)駅に中国行きの貨物列車を用意して待機しているが、中国の丹東税関から業務再開に関する通告がなく、問い合わせても答えがないと述べた。

この幹部は、平壌の別の幹部から聞いた話として、「北朝鮮にはコロナのリスクが残っている」と中国側は考えていて、運行再開を躊躇していると述べた。

中国の丹東に駐在している北朝鮮の貿易機関の幹部も、同じ趣旨の話をした上で、中国共産党第20回大会の開催を10月に控えているのに、北朝鮮からコロナが流入するとの懸念を持っているとの話を、中国の辺防隊(国境警備隊)の幹部から聞いたと述べている。

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つまり、北朝鮮と中国は双方とも、お互いを「危ない」とみなしているということだ。

北朝鮮は、中国と国境を接する両江道(リャンガンド)で発生した発熱患者が全てインフルエンザ感染者だったとしているが、中国は信用していないのだろう。

(参考記事:「発熱患者はインフルエンザ」北朝鮮の防疫司令部発表

北朝鮮国内では貿易が制限されている上に、異常気象による農作物の不作が続き、食糧不足が解消していない。一刻も早い貿易再開が求められているが、相互不信から、再開までには時間がかかりそうだ。

(参考記事:「コロナより死者が多い」北朝鮮国民が恐れる”異次元の災い”

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