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北朝鮮の首都・平壌郊外の勝湖里(スンホリ)。ここにはかつて、26号管理所(政治犯収容所)が存在したが、国際人権団体のアムネスティ・インターナショナルの問題提起でその存在が国際社会に知られたことにより、1994年に閉鎖された。

その後、一昨年になって第8号教化所(刑務所)として復活したことが明らかになった。名前は教化所でも、政治犯が収容される事実上の管理所だった。その後、新型コロナウイルス防疫関連規則や、「韓流取締法」とも呼ばれる「反動的思想・文化排撃法」の違反者の急増に伴い、施設の拡張を行っていた。

ところが、今年6月中旬に再び廃止されたとデイリーNK内部情報筋が伝えた。

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収容されていた人は、平安南道(ピョンアンナムド)の价川(ケチョン)の14号と17号管理所、北倉(プクチャン)の18号管理所、咸鏡南道(ハムギョンナムド)の耀徳(ヨドク)にある15号管理所に分けて移送されたとのことだ。

もともとあった施設は、75号鍛錬隊と名前が変えられ、社会安全省(警察省)特別捜査局が管理する、軽犯罪者を収容する刑務所となった。特別捜査局は、高位幹部や秘密基地に関連する業務に携わる人を捜査対象とする部署で、通常の労働鍛錬隊に収監して、一般の受刑者と接触させることは保安上適切でないと判断された人々を収容するための施設となったようだ。

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こうした措置の決定は北朝鮮の最高レベルーーつまりは金正恩総書記の直接の決裁によるものである可能性が高い。

情報筋によると、この鍛錬隊の受刑者の刑期は3ヶ月から1年で、刑期満了後に建設現場などに強制的に送り込むのではなく、すぐに社会復帰させる者だけを収容するとの内規が存在するとのことだ。

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なお、最近になって管理所に新たに収容される人の数は増えているが、管理所によって増えたところもあれば、減ったところもある。その理由について、情報筋は次のように説明している。

「合計人員(収容者)が増えたところは、伝染病、飢餓、処罰で死亡した人が少ないところで、減ったところは、死亡した人が大幅に増えたから」

なんとも身の毛もよだつ現実と言うほかない。

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ちなみに、国家保衛省(秘密警察)の今年上半期の調査によると、咸鏡北道(ハムギョンブクト)清津(チョンジン)の25号管理所の収容者数は、書類上は4万9000人だが、実際は3万6000人だ。デイリーNK取材班の昨年の調査では4万1000人。1年で5000人が減った計算となる。

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一方、16号管理所の場合、昨年は2万4000人だったのが、今では2万8700人で、4700人増えている。このように収容者が増えているのは16号と、黄海北道(ファンヘブクト)の平山(ピョンサン)の管理所だけで、他では減っている。

情報筋によると、反動思想文化排撃法違反で収容された人の数は、17号管理所で700人、25号管理所で1000人に達する。それに加えて、家族が脱北した人や、不穏な噂を流した人のうち、成分(身分)の悪い者を月に5世帯収容せよとの方針が下された影響で、収容者がさらに増えた。

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また、成分の良好なエリートでも捕まる人が相次ぎ、携帯電話で党、政府、軍の機密を外国に流出させた者や、内閣臨時常設委員会の経済政策担当者10人は、「マルパンドン」(反政府的言動)で25号管理所に入れられたとのことだ。

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