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北朝鮮で「栄誉軍人」と呼ばれる傷痍軍人。かつては国の手厚い保護を受けて暮らしていた。しかし経済状況の悪化に伴って、生活がどんどん苦しくなり、現在では極めて深刻な状況となっていると、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。

両江道(リャンガンド)白岩(ペガム)の情報筋は、皆が物価高と商売の不振に苦しんでいる中で、国からの保護を受けて暮らしていた栄誉軍人は悲惨な状況になっていると伝えた。

情報筋の住む村には、両足を失った特類栄誉軍人がいる。栄誉軍人は特類、1類、2類、3類に分けられるが、両足を失ったり、下半身が麻痺したりして働けない人が特類とされる。

障害者に対する差別の強い北朝鮮では、そんな彼と結婚しようとする女性はおらず、母親の介護を受けて暮らしていた。そんな中、母親の健康状態が悪化し、今まで生計を賄ってきた野菜売りの商売ができなくなってしまった。

(参考記事:「革命の道具」として使われる北朝鮮の女性たち

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かつて特類栄誉軍人には、一生の間、食糧と生活必需品が配給されていたが、経済状況の悪化と共に、わずかばかりのトウモロコシを除けば配給は途絶えてしまった。薪も、母親が商売で得た現金で買っていた。商売ができなくなった後は、軍が少し支援してくれたが、それも途絶えてしまった。肉や油など望むべくもなく、1日わずか500グラムの食糧で糊口をしのいでいる。

そこにさらに不幸が襲った。乗っていた車椅子が壊れてしまい、外出ができなくなったのだ。恵山(ヘサン)の市場に行けば、中国製の車椅子が売られているが、安いものでも20万北朝鮮ウォン(約3600円)。現金収入がほとんど得られない状況で、とても手が出ない。

(参考記事:家具職人を物乞いに転落させた北朝鮮の福祉システム

咸鏡北道(ハムギョンブクト)漁郞(オラン)の情報筋は、重い障害を負った特類栄誉軍人のみならず、軽い障害を負った栄誉軍人も苦しい生活を強いられていると伝えた。

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北朝鮮各地には数多くの「栄誉軍人工場」が存在し、平壌や地方大都市にある工場は国の配慮でよく運営されているが、小都市や郡部にある工場は、そういう状況にない。

漁郞には70人の栄誉軍人がいて、そのほとんどが栄誉軍人漁具工場に勤めているが、電力と資材の不足で、かなり前から稼動できていない。

健常者は山で薪拾いをしたり、海で漁をしたりしてなんとか生きていけるものの、障害を持った栄誉軍人はそれもできず、悲惨な暮らしを強いられているとのことだ。

(参考記事:「餓死を免れるため」命がけで外出する北朝鮮の障害者たち

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