北朝鮮の金正恩総書記は28日、平壌で同日から開講した朝鮮労働党第1回宣伝部門活動家講習会議に「形式主義を打破し、党の思想活動を根本的に革新するために」と題した書簡を送り、国民に党と領袖(最高指導者)の「偉大さ」を植え付けることの重要性などを強調した。朝鮮中央通信が伝えた。
金正恩氏は書簡で「思想教育において基本は、偉大さ教育、忠実性教育である」と指摘し、「活動家と党員と勤労者の間に党の偉大さを深く植えつけ、その指導に忠実に従うように教育することを抜きにした思想的一色化は空言にすぎない」と説いた。
また「活動家と党員、勤労者の間に党と領袖の偉大さと業績を刻み付けさせるのは、信念化、良心化した忠実性を養うことに目的がある」としながら、「原理的な解説や宣伝だけでなく、実生活と体験を通じて党と領袖の偉大さに自ら感服し、絶対的に従うようになってこそ、忠実性が真実で強固なものになる」と強調した。
一方、海外から流入した映像コンテンツの視聴や違法薬物、賭博、売買春など、北朝鮮当局が社会主義に合わないと見なす一切の行為を取り締まるため、「反社会主義・非社会主義との闘争で思想戦の砲撃を集中化、精密化」するよう指示。「人々の頭の中に浸透する反社会主義・非社会主義の病癖をなくす上で基本は党宣伝活動である」と主張した。