北朝鮮の朝鮮中央通信は25日、日本の岸田文雄政権が国家安全保障戦略の改正に向けて動き始めたことを非難する論評を配信した。
日本の防衛省は12日、国家安全保障戦略などの改定に向けた初会合を開き、「敵基地攻撃能力」の保有も含め議論を進めていくとした。これに先立ち、岸田首相は岸信夫防衛大臣に、「敵基地攻撃能力」の保有も含めあらゆる選択肢を検討することなどを指示していた。
論評はこうした動きに対して、「日本がこれから『敵基地攻撃能力』という先制攻撃能力まで備える場合、それは戦争国家への変身、言い換えれば世紀をまたいできた再侵略の準備を締めくくること同様である」と指摘した。
つづけて、「日本こそ、分別を失って再侵略の道へ疾走する平和破壊の主犯である。軍国主義の日本が狙う第一の再侵略の対象は他ならぬ、わが国をはじめとする北東アジア地域である」と主張した。
そのうえで、「国際社会は、人類の未来を脅かす日本の軍国化、軍事大国化策動を警戒心を持って注視すべきである」と強調した。