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北朝鮮の社会安全省(警察庁)が昨年8月、国境地域に出した夜間通行禁止令。同年1月にコロナ対策として国境の封鎖が行われたものの、密輸や脱北が後を絶たないため、国境線から1〜2キロの緩衝地帯に許可なく接近すれば無条件で銃撃するとの布告と同時に出されたものだ。

違反者が処罰される事例が相次いでいるが、当局はさらなる取り締まり強化に乗り出した。咸鏡北道(ハムギョンブクト)のデイリーNK内部情報筋が伝えた。

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中国との国境に接する会寧(フェリョン)市安全部(警察署)は、市内の分駐所(派出所)に対して、夜間通行禁止違反者逮捕に関する指示を下した。これは今月7日に出された社会安全省の緊急指示文に基づくものだ。

その内容とは、国境に接する地域の市と郡の安全部は、管轄地域の住民を10人ずつ、見せしめとして捕まえろという無茶苦茶なものだ。逮捕のノルマが課された安全員(警察官)は、血眼で違反者を見つけ出し、1秒でも違反した者は無条件で逮捕して、労働鍛錬隊(刑務所)送りにしているという。

これは、夜間通行禁止令の適用時間帯が、9月までは20時から翌朝5時までだったのが、10月からは18時から翌朝7時までに延長されたにもかかわらず、それに従わない者が多いことが背景にある。また、最近になって脱北事件が相次いでいることで、地域の警備に今まで以上に神経を尖らせていることも関係しているようだ。

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ただ、分駐所の安全員は、自らの管轄区域の住民の違反を見つけても、早く帰宅するように注意するにとどめ、逮捕するのは別の地域の住民にしているとのことだ。

これは、顔見知りの地域住民から恨みを買うようなことはせずして、ノルマを達成するためだというのが、情報筋の説明だ。安全員が傍若無人に振る舞った結果、恨みを買って殺される事件が度々発生しており、一般住民と安全員の関係は、薄氷の上を歩くような微妙なバランスの上にあるのだ。

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