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北朝鮮の金正恩総書記は29日、最高人民会議第14期第5回会議の2日目で行った施政演説の中で、「梗塞している現在の北南関係が一日も早く回復され、朝鮮半島に恒久平和が訪れることを望む全民族の期待と念願を実現するための努力の一環として、いったん10月初めから関係悪化で断絶させた北南通信連絡線を再び復元する」と表明した。朝鮮中央通信が伝えた。

金正恩氏は演説で「共和国政府に提起される最も重大な任務は、5カ年計画遂行の初年から人民が待ち、喜ぶ実際の成果、実質的な変化をもって朝鮮式の社会主義建設の新たな発展を立証すること」であると強調。経済各分野での課題を列挙したのに続き、教育・医療保健・国防・思想問題に言及した。

南北問題については、「南朝鮮でわが共和国を『けん制』するという口実の下で各種の軍事演習と武力増強策動が露骨に行われており、われわれを刺激し、時を構わず言い掛かりをつける不純な言動を引き続き行っている」と指摘。

さらに「南朝鮮が提案した終戦宣言問題を論じるなら、北南間の不信と対決の火種となっている要因をそのまま置いては終戦を宣言するとしても敵対的な行為が続く」との見解を示した。

また、「北南関係は現在の冷却関係を解消し、和解と協力の道へ進むか、そうでなければ対決の悪循環の中で引き続き分裂の苦痛をなめるかという深刻な選択の別れ道に置かれている」としながら、「(韓国は)言葉ではなく実践で民族自主の立場を堅持し、根本的な問題から解決しようとする姿勢で北南関係に対し、北南宣言を重んじて誠実に履行するのが重要だ」と主張。

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南北関係の今後は「南朝鮮当局の態度いかんにかかっている」としつつ、韓国に対して危害を加える意思はないとして、通信連絡線の復旧を表明した。

一方、対米関係については「(バイデン政権発足から)8カ月間の行跡が明白に示したようにわれわれに対する米国の軍事的脅威と敵視政策は少しも変わったものがなく、かえってその表現形態と手口はいっそう狡猾になっている」と主張。「米国が『外交的関与』と『前提条件のない対話』を主張しているが、それはあくまでも国際社会を欺瞞(ぎまん)し、自分らの敵対行為を覆い隠すためのベール」に過ぎないと断じた。

続けて「米行政府の対朝鮮動向と米国の政治情勢展望、急変する国際力量関係を相互連関の中で厳密に研究、分析したことに基づいて共和国政府の対米戦略的構想を徹底的に実行するための戦術的対策を立てる」と述べた。