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同通信の報道全文は次のとおり。

金正恩総書記が歴史的な施政演説「社会主義建設の新たな発展のための当面の闘争方向について」を行う

【平壌9月30日発朝鮮中央通信】朝鮮労働党総書記で朝鮮民主主義人民共和国国務委員長である敬愛する金正恩同志が9月29日、朝鮮民主主義人民共和国最高人民会議第14期第5回会議の第2日会議で歴史的な施政演説「社会主義建設の新たな発展のための当面の闘争方向について」を行った。

敬愛する金正恩総書記は演説で、社会主義に対する確固たる信念と鉄の意志を持って偉大な新しい勝利を目指す堅忍不抜の勤労の闘いを繰り広げている数千万の人民の期待の中で尊厳ある共和国の最高主権機関の会議に参加した代議員たちを祝い、激変する主・客観的情勢に即して社会主義建設の新たな発展を力強く促すための共和国政府の施政方針を宣明した。

金正恩総書記は、偉大な金日成・金正日主義を指導指針にして勝利に向けて前進してきた朝鮮式の社会主義建設は朝鮮労働党第8回大会を契機にわが国家第一主義を全面的に具現していく画期的な発展段階に入ったと述べ、政治、経済、文化、国防、対外関係をはじめ各部門で起こっている肯定的変化について概括、分析した。

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不利な環境と困難の中でも主体的力と内的原動力を増大させるためのわが党と国家の一貫して深みのある強力な闘いによって社会主義建設の主体である党と人民大衆の一心団結の威力がいっそう打ち固められていると述べた。

わが党の人民大衆第一主義の理念を社会主義の基本政治方式に徹底的に具現する過程に国家活動で人民的性格がはっきり発現され、活動家の活動方法と作風が著しく改善されて党と国家に対する人民の信頼が厚くなり、愛国的熱意と積極性が向上したと評価した。

特に、党の指導の下で人民軍が愛国の汗を惜しみなくささげて人民を守り、私心なく助ける革命的本分に常に忠実であることによって軍民一致の立派な伝統が確固と継承され、不敗のものに強固になったと述べた。

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革命の継承者であるわが青年たちの勢いが高まり、困難で骨の折れる部門に志願する熱風が強く巻き起こったのは社会主義建設の躍動する活気を増してやったとても重要な成果であると述べ、社会主義建設の持続的な勝利と洋々たる前途を楽観するようにするこのような政治的成果が収められたことこそわが党と国家の限りない力、大きな誇りになると明言した。

経済建設分野でも自立経済の根幹を成す金属工業と化学工業を画期的にもり立てるためのスケールの大きい企画が力強く推進され、大規模の重要建設事業が活発に展開されており、農業と国土建設、都市経営、科学、教育、保健医療をはじめ各部門の事業を革新的に改善するための努力が深化して国の繁栄・発展を裏付ける新たな前進の成果が収められていると述べた。

国防部門で朝鮮半島地域の不安定な軍事的状況を安定的に管理し、敵対勢力の軍事的蠢動(しゅんどう)を徹底的に抑止することのできる威力ある新しい兵器システムの開発に拍車をかけていると述べ、非常に速いスピードで開発されているわれわれの先端兵器と日増しに強化される人民軍と民間および安全武力の戦闘的面貌を見ても社会主義勝利の前途を強力に切り開いていくわが党と国家の強大さを確信することができると述べた。

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正義と真理を代表し、徹底した実行力を内包した共和国の自主的な対外政策は国際政治舞台に重大な影響を及ぼしており、わが国家の対外的権威が日々高まっていると述べた。

金正恩総書記は、総体的に朝鮮式の社会主義は絶えず強化される主体的力量に頼ってよりいっそう新たな活力を持って自分の発展軌道に沿って力強く前進しているということを堂々と自負することができると明言した。

金正恩総書記は施政演説で、現在、共和国政府に提起される政策的課題について詳細に明らかにした。

朝鮮労働党第8回大会が厳かに宣布した通りに共和国政府に提起される最も重大な任務は、5カ年計画遂行の初年から人民が待ち、喜ぶ実際の成果、実質的な変化をもって朝鮮式の社会主義建設の新たな発展を立証することであると述べ、国家活動の各分野で人民性をいっそう強化し、社会主義建設の全ての部門で非革命的かつ非戦闘的な立ち遅れた全てのものを一掃し、新たな革新、大胆な創造、絶え間ない前進を成し遂げなければならないと述べた。

金正恩総書記は、共和国政府が一貫してとらえていくべき重要な課題は朝鮮式の社会主義の政治的・思想的威力を強化することに引き続き大きな力を入れることであると述べた。

党と人民の一心団結を核とするわれわれの政治的・思想的威力はチュチェ朝鮮固有の不可抗力であり、社会主義建設の新たな発展を促す決定的要因であると述べ、人民大衆第一主義をわが国家の政治風土、国風に強固にするための活動をさらに実質的に、目的指向性あるものに展開することについて言及した。

全ての活動を手配し、実行するにあたって平凡な勤労者の利益を最優先視し、大衆の自発的熱意と創造的積極性に頼って問題を解決していく原則を徹底的に堅持し、党と国家の政策実行を指導する活動家の間で朝鮮労働党に固有な人民的活動作風を培養することに優先的な注目を払い、いささかの反人民的行動も現れないように教育と統制、非妥協的な闘争を中断することなく展開するのが重要であると述べた。

全社会的にわが国家第一主義を鼓吹し、全面的に具現する活動をよく行わなければならないと述べ、全ての公民が日常の活動と生活の全ての面で強い国の人民らしい気品と人格が発揚されるように正しく導くことをはじめ社会主義の政治・思想陣地をいっそう強化する上で提起される問題について明らかにした。

金正恩総書記は、国家経済の自立的かつ全般的な発展を強力に推し進めるための政策的課題について具体的に言及した。

国家経済を自立的で全般的な発展へ移行させることを差し迫った時代の課題に提起し、この闘いを強力に手配し、展開して社会主義建設において画期的な転換の契機をもたらさなければならないと明言した。

共和国政府は人民経済の自立的・全般的発展のための国家的な計画を正確に樹立し、その実現条件を主動的に成熟させるとともに強く推し進め、立ち遅れた部門と単位が自分の分野を世界的水準に引き上げるための展望目標と段階別計画を明白に立てて頑強に実行するように正しく指導しなければならないと述べた。

金正恩総書記は、経済活動において現在、優先的に解決すべき問題は原料と資材、動力と設備を十分に生産、保障することであると述べ、人民経済の重要部門に原料を保障する基本生産部門である金属工業と化学工業の発展を全般的経済発展に先行させる原則を確固と堅持することについて言及した。

主要製鉄所、製鋼所と鉄鉱山の生産を高い水準で正常化するための経済技術的対策を綿密に立て、金属工業部門の能力拡張と近代化活動を同時的に力強く推し進めて近い将来に国家的な鉄鋼材の需要を満たせるようにしなければならないと述べた。

化学工業部門で全国の大きな関心と期待の中で行われているC1化学工業創設事業を科学技術的保証の下で力強く推し進め、グラウバー石を出発原料とする基礎化学工業を発展させ、アシによる紙と繊維の生産を実現し、褐炭を化学工業の基本原料に利用するための活動と触媒の国産化を促すことについて具体的に明らかにした。

これとともに、国家的に電力と石炭工業部門に対する投資を増やし、物質的・技術的土台を強化することに力を入れて人民経済の当面の需要だけでなく展望的需要も十分に満たすようにすべきであると述べた。

人民経済の先駆けである鉄道を全般的に改修するための課題を示し、機械工業と情報産業を発展させて設備の国産化と人民経済の近代化を実現する上で重要な役割を果たすようにすることについて言及した。

金正恩総書記は、人民経済の各部門の現存生産工程を改修し、生産能力を拡大するのは国家経済の自立性を強化するための差し迫った要求であると述べ、党の整備・補強戦略に従って人民経済的に意義の大きい重要建設に力量を集中して計画した生産能力拡張事業をきちんと推し進めなければならないと述べた。

金正恩総書記は、建設部門で松新・松花地区の住宅建設を今年中に完工し、次の段階の1万世帯住宅建設に連続的に進入してもう一つの近代的な区域と街をうち建て、新しい建築形式を積極的に導入しながら首都建設の新たな転機を開かなければならないと述べた。

そして、人民軍が受け持って推し進めている検徳地区建設を早い期間内に締めくくり、道、市、郡でも住宅の建設を大々的に行って全人民が立派な住宅で住みながら文化的な生活を享受するようにすべきであると述べた。

金正恩総書記は、全国的な国土建設総計画を正しく立て、道、市、郡で治山治水をはじめ国土管理事業を責任をもって実行して5カ年計画期間内に洪水による被害の危険性を基本的になくし、国の生態環境を一新し、都市園林緑化水準を向上させるための中長期的なエコ成長計画を実質的に推し進めることに言及した。

金正恩総書記は、現在、経済活動に対する指導と管理を画期的に改善することは国家経済の自立性を強化し、その潜在力を発揮する上で焦眉の課題として提起されていると述べ、内閣が国家経済発展5カ年計画遂行の司令塔としての役割を果たす上で提起される方法論的問題について詳細に明らかにした。

対外経済活動に対する国家的指導を深化させて全ての貿易活動が経済部門の輸入依存性を減らし、自立性を強化する方向で拡大、発展するようにし、経済管理分野で国家経済指導機関の実行力を強化し、勤労者の利益を保障するための科学的な方案を真摯(しんし)に研究、適用することについて述べた。

金正恩総書記は、社会主義建設の新たな発展を成し遂げる上で現在、最も重要で死活の革命課題は人民の生活を安定、向上させることであると述べ、このための政策的問題を具体的に明らかにした。

金正恩総書記は、人民に安定して裕福な生活を提供するには農業の発展に優先的な力を入れなければならないと述べ、農業生産を飛躍的に発展させて近い将来に食糧問題を完全に解消するという朝鮮労働党の確固不動の意志と決心を披歴した。

いかなる不利な気象気候条件の下でも農業生産の安定的かつ持続的な発展を成し遂げられるように農業発展戦略を正確に作成して徹底的に実行し、特に災害性異常気象に耐えながらも収量の高い種子を育種、改良することに焦点を置いて種子問題を解決しなければならないと述べた。

農作物の配置を大胆に変えて稲作と小麦、大麦の栽培に方向転換をするという構想を明らかにし、全国的に水稲と陸稲の栽培面積を増やし、小麦、大麦の播種面積を二倍以上に保障し、ヘクタール当たりの収量を高めて人民に白米と小麦粉を保障して食生活を文化的に改善することのできる条件を整えなければならないと述べた。

農業部門で災害性異常気象による被害を最小限にとどめるための方策の一つとして品種の配置と種まきの時期を合理的によく調節することをはじめ新しい先進営農技術と方法を積極的に研究、適用し、先進単位の優れた成果と経験を互いに共有し、普及する活動を広範に手配し、展開することについて述べた。

これとともに、科学的な水管理システムを樹立し、水の問題を解決することを重要な政策的課題に設定し、全ての灌漑構造物と設備、貯水池と水路を整備、補強し、気象気候条件に即して水の管理を科学的に行って干ばつと水害を防ぎ、農業に必要な水を十分に保障するようにしなければならないと述べた。

災害性異常気象に適時に対処できるように気象観測手段を近代化し、天気予報活動の迅速性と科学性、正確性を徹底的に保障することに言及した。

金正恩総書記は、畜産部門で草と肉を換えるべきだという党政策の要求通りにヤギと牛の頭数を画期的に増やし、大衆挙げての運動としてウサギ飼育を大々的に行い、飼料単位を極力下げ、獣医防疫活動を改善することに注目を払わなければならないと述べた。

特に、党の新しい育児政策を実行するための活動を実質的に展開して全国的な乳生産量を現在の3倍以上に増やし、乳加工技術を発展させ、乳製品の質を徹底的に保障することについて述べた。

果物と野菜の生産を集約化し、大規模の野菜温室農場を多く建設し、油脂作物、糖作物をはじめ工芸作物の栽培をもり立てて人民の生活に実質的に寄与するようにすべきであると述べた。

中央と道、市、郡で時代発展の要求に即して農業部門の新しい典型単位、モデル単位を創造し、追いつけ追い越せ・見習い運動と経験交換運動を活発に展開することと、農業部門でほら吹きを根絶するための闘争を強く繰り広げることと、国家的需要を十分に満たしながらも農業勤労者の生産意欲を高められるように穀物をはじめ農産物買い付け方法を正しく定め、正しく実施することについて言及した。

金正恩総書記は、農業部門に対する国家的支援を強化する問題、市・郡食糧行政事業所を立派に整え、穀物加工工程を近代化する問題、国家が来年から市、郡にセメントを無条件に供給することを政策化、法化して地方建設の発展を促し、社会主義農村の面貌を改変させることに関する重大計画と構想を具体的に明らかにした。

金正恩総書記は、軽工業を発展させて人民の物質・文化生活を向上させることに関する政策的課題に言及した。

現在、人民の生活保障において提起される急務は軽工業部門の工場をフル稼働させて人民が求める必須消費財をより多く生産、供給することであると述べ、国家的に一般消費財の生産に必要な原料と資材を6カ月以上先行させて無条件に供給すべきであると述べた。

軽工業部門で原料の国産化と再資源化を重要な政策的問題としてとらえてこの事業を科学技術に徹底的に頼って行うべきであると述べた。

金正恩総書記は、消費財の生産において人民性を高めることについて特別に言及し、消費財の質を向上させ、品種を増やし、コストを下げることを軽工業部門に提起される重要な課題に提示した。

また、模範的に改修、標準化している江原道金化郡の地方産業工場の工事を早めて終え、その経験に基づいて全国の市・郡地方産業工場の技術改造を早いうちに完成することについてと、地方の軽工業原料を消費財の生産を増やすことにことごとく動員し、8月3日一般消費財の生産と生活必需品の生産を積極化し、社会主義商業の役割を強めるための方途について明らかにした。

金正恩総書記は、水産業の発展に力を入れることに関する政策的課題に言及した。

水産部門で漁船と漁具の近代化と修理、整備を推し進め、集中的な漁労作業を繰り広げてより多くの魚を獲り、魚の缶詰をはじめいろいろな水産物加工品を生産してわが人民の食生活を潤いあるものにしなければならないと述べた。

これとともに、水産資源の保護と管理を計画的に行い、水産資源を破壊する行為を厳格に取り締まり、統制し、海と川、湖に稚魚を放流する活動を目立つように活発に行い、養魚と養殖を大々的に行ってより多くの水産物を生産しなければならないと述べた。

金正恩総書記は、国の文明水準は国力を評価する重要な尺度であり、国家繁栄と発展、未来を見せる表徴であると述べ、科学と教育、保健医療をはじめ社会主義文化の各分野を発展させる上で提起される重要な問題を明らかにした。

共和国政府は科学技術を重要な国策として一貫してとらえて各部門、各分野に徹底的に具現しなければならないと述べ、科学技術に頼って計画と目標を立て、生産と建設において提起される全ての問題を解決し、科学技術の発展と革新に優先的な力を入れ、自らの科学技術陣を育成して彼らが主導的・中核的役割を果たすようにするのが国風になるようにしなければならないと述べた。

科学研究部門では、経済建設と人民の生活で差し迫った解決を要する科学技術上の問題を早急に解決することを種子に、基本課題、先決課題にしてそのための研究・開発を推し進め、それを現実に積極的に取り入れて実際に効果が現れるようにしなければならないと述べた。

わが国を先進教育国に転変させるのは共和国政府に提起されたとても重要な課題であると述べ、党の教育重視、人材重視政策を指針にして社会主義教育の新しい発展期を切り開くことについて明らかにした。

教師陣を立派に整え、教育の質をより高めるための内容と体系、方法を積極的に探究、適用し、世界の教育発展すう勢に即して大学教育を強化、発展させることを恒久的な活動としてとらえてより多くの開発創造型の人材、実践型の人材を養成することと、教育の条件と環境を改善する上で提起される重要な課題と大学生の奨学金を上げる問題について強調した。

わが社会主義国家にとって全人民の健康増進を実質的に保障することのできる保健医療制度を樹立することは一時もおろそかにしてはならない重要な課題であると述べ、保健医療部門の物質的・技術的土台を高い水準で築き、医療サービスの質を向上させるための決定的対策を取ることについて明らかにした。

人民と次世代の運命、精神・文化生活に責任をもって正しい道へ導かなければならない使命を担った共和国政府は当然、文学・芸術と出版・報道、スポーツ活動を時代と現実、人民の要求と志向に合わせて発展させなければならないと述べ、このための当面課題を提示した。

共和国政府は人々の意識状態と変化した環境に合わせて活動家と勤労者、育ちゆく新しい世代の間で共産主義道徳教育、集団主義教育を方法論をもって強化するための活動を絶えず深化させていかなければならないと述べた。

金正恩総書記は、現在、共和国政府が最大に重視し、完璧(かんぺき)さを期すべき事業である防疫対策をいっそう強化するための課題を明らかにした。

われわれの防疫システムをより信頼性があり、発展した防疫へ移行させることについて明言し、防疫の規定と秩序を守ることが大衆自身の死活の要求に、生活習慣になるようにして大衆的な防疫雰囲気と全社会的な自発的一致性を引き続き維持し、国の防疫基盤を科学的土台の上に引き上げ、非常防疫活動において人民性を徹底的に具現する上で提起される重要問題に言及した。

金正恩総書記は、国家防衛力を強化するのは主権国家の最優先的な権利であり、朝鮮式の社会主義の存立と発展は国家防衛力の絶え間ない強化を抜きにしては絶対に考えられないと述べ、共和国武力を全面的に固め、国防工業の主体化、現代化、科学化を高い水準で実現して第8回党大会が示した国防建設の目標を徹底した実践で貫徹することについて明らかにした。

金正恩総書記は、社会主義法律制度を強化し、時代の要請に即して人民政権の機能と役割をいっそう強めてわれわれの政治・思想陣地、階級的基盤を全面的に打ち固めることについて言及した。

人民政権機関がその本分に合わせて全ての活動を人民への無条件的な奉仕に一貫させ、人民の意思と要求、利益を実現することへ志向させ、人民大衆中心の社会主義制度の本性に背ちするいささかの傾向と要素に対しても絶対に許してはならないと述べた。

政権機関の活動家隊伍を党性、革命性、人民性が高く、活動を大胆に、革新的に展開することのできる実力家で整え、政権機関の機構と活動体系も合理的に再整備してわれわれの人民政権が社会主義偉業を力強く前進させる政治的武器としての役割を果たすようにするための方途的問題を指摘した。

金正恩総書記は、依然として不安で重大な梗塞局面から脱していない現在の北南関係と朝鮮半島の情勢について概括評価し、現在の段階での対南政策を宣明した。

現在、南朝鮮でわが共和国を「けん制」するという口実の下で各種の軍事演習と武力増強策動が露骨に行われており、われわれを刺激し、時を構わず言い掛かりをつける不純な言動を引き続き行っていると述べた。

南朝鮮当局が引き続き米国に追随して国際共助だけを唱え、外国に出て外部の支持と協力を要求することにのみ汲々としていると述べ、先日、南朝鮮が提案した終戦宣言問題を論じるなら、北南間の不信と対決の火種となっている要因をそのまま置いては終戦を宣言するとしても敵対的な行為が続くであろうし、それによって予想しなかったいろいろな衝突が再発しかねず、全同胞と国際社会に懸念だけを与えるようになるであろうと述べた。

終戦の宣言に先立って相手に対する尊重が保障され、他方に対する偏見的な視覚と不公正な二重的な態度、敵視観点と政策から先に撤回されなければならないというのがわれわれが引き続き明らかにしている不変の要求であり、これは北南関係を収拾し、今後の明るい前途を開くためにも先決されなければならない重大課題であると明言した。

北南関係悪化の原因を知りながらも顔を背けて放置したし、何の変化も見せない南朝鮮当局の態度を指摘し、今、北南関係は現在の冷却関係を解消し、和解と協力の道へ進むか、そうでなければ対決の悪循環の中で引き続き分裂の苦痛をなめるかという深刻な選択の別れ道に置かれていると述べ、北南関係を根本的に解決する上で提起される原則的問題を明らかにした。

南朝鮮当局はわが共和国に対する対決的な姿勢と常習的な態度から変わらなければならず、言葉ではなく実践で民族自主の立場を堅持し、根本的な問題から解決しようとする姿勢で北南関係に対し、北南宣言を重んじて誠実に履行するのが重要であるということについて言及した。

最近、米国と南朝鮮が度を超える憂慮すべき武力増強、同盟軍事活動を繰り広げながら朝鮮半島周辺の安定と均衡を破壊し、北南間にいっそう複雑な衝突の危険を引き起こしていることについて注視していると述べ、米国と南朝鮮の強盗さながらの論理に立ち向かってこれを強力に糾弾し、このような危険な流れを抑止するわれわれの不動の立場を徹頭徹尾堅持し、必要な全ての強力な対策を立てていくべきだと強調した。

金正恩総書記は、北南関係が回復され、新しい段階へ発展していくか、でなければ引き続き今のような悪化状態が持続するかというのは南朝鮮当局の態度いかんにかかっているということについて再度明白に想起させると述べ、われわれは南朝鮮に挑発する目的も、理由もなく、危害を加える考えがない、南朝鮮は北朝鮮の挑発を抑止しなければならないという妄想と甚だしい危機意識、被害意識から早く脱しなければならないと指摘した。

金正恩総書記は、梗塞している現在の北南関係が一日も早く回復され、朝鮮半島に恒久平和が訪れることを望む全民族の期待と念願を実現するための努力の一環としていったん10月初めから関係悪化で断絶させた北南通信連絡線を再び復元するようにする意思を表明した。

金正恩総書記は、現在の国際政治情勢を分析し、対外活動部門が多事にわたる変化の多い外部的環境にいっそう主動的に、積極的に対処していくことについて明らかにした。

こんにち、世界が直面した重大な危機と挑戦は一つや二つではないが、より根本的な危険は国際平和と安定の根幹を崩している米国とその追随勢力の強権と専横であり、米国の一方的で不公正な組分け式対外政策によって国際関係の構図が「新冷戦」構図に変化しながらいっそう複雑多端になったのが現在の国際情勢変化の主要特徴であると言えると分析した。

新しい米行政府の出現以降の8カ月間の行跡が明白に示したようにわれわれに対する米国の軍事的脅威と敵視政策は少しも変わったものがなく、かえってその表現形態と手口はいっそう狡猾(こうかつ)になっていると述べ、今、米国が「外交的関与」と「前提条件のない対話」を主張しているが、それはあくまでも国際社会を欺瞞(ぎまん)し、自分らの敵対行為を覆い隠すためのベールにすぎず、歴代の米行政府が追求してきた敵視政策の延長にすぎないと述べた。

金正恩総書記は、対外活動部門で現在の米行政府の対朝鮮動向と米国の政治情勢展望、急変する国際力量関係を相互連関の中で厳密に研究、分析したことに基づいて共和国政府の対米戦略的構想を徹底的に実行するための戦術的対策を立てることに万全を期するための課題を示した。

対外活動部門でいっそう不安定になっている国際政治情勢と周辺環境に主動的に対処するとともに、われわれの国権と自主的な発展利益を徹底的に守るための活動に主な力を入れることについて明らかにした。

金正恩総書記は、共和国政府は今後もわが国の自主権を尊重し、わが国に友好的に対する世界各国との善隣・友好関係を発展させ、朝鮮半島の平和と安定を守るための闘争でその責任と役割を果たすと確言した。

金正恩総書記は、われわれの全人民は共和国を真の生の懐と見なし、自分の運命を全的に委ねていると述べ、大いなるこの信頼こそ、朝鮮労働党と共和国政府の最も貴重で高貴な富であり、この信頼に報いるのはこの国の数千万の公民に対し担っているわれわれみんなの最も神聖で栄えある義務であると胸熱く述べた。

金正恩総書記は、朝鮮労働党と共和国政府は偉大な人民に限りなく忠実であり、最大の努力によって自分の重大な使命と責任を果たすという鉄の意志を厳かに表明し、以民為天、一心団結、自力更生のスローガンを高く掲げて偉大な祖国、朝鮮民主主義人民共和国の富強・繁栄のために、偉大なわが人民の幸福と安泰のために、朝鮮式の社会主義建設の新たな発展のために力強く働いていこうと熱烈に呼びかけた。

金正恩総書記が朝鮮民主主義人民共和国最高人民会議第14期第5回会議で行った綱領的な施政演説は、第8回党大会が指し示した勝利の目標を目指す全人民的闘争に限りない活力と鼓舞を与え、国家政権機関の戦闘的威力を全面的に高めて朝鮮式の社会主義の発展を力強く促す不滅の大綱となる。

金正恩総書記が行った歴史的な施政演説の全文は、各級党および勤労者団体組織、人民政権機関、武力機関、司法・検察、社会安全機関と対南・対外活動機関に出版、配布されるようになる。---