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北朝鮮国営メディアは最近になって、連日ウサギの飼育について取り上げている。

朝鮮中央テレビは、20時のメインニュースで各地域の学校、職場でウサギの飼育が大々的に行われていることを報じている。各地でインタビューに答えているのは多くが青年同盟(社会主義青年同盟)の関係者だ。ウサギ飼育キャンペーンが始まったきっかけが、先月末に開かれた青年同盟第10回大会だからだ。詳細を、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じている。

平安北道(ピョンアンブクト)の情報筋は、青年同盟第10回大会の後、中央青年同盟が、「青年がウサギの飼育を行うことは愛国だ」として、各地の青年同盟を通じてウサギ飼育のノルマを下していると伝えた。

平安北道の青年同盟委員会は、道内の大学、初級、高級中学校、小学校に対して、学校ごとに1000匹以上のウサギを無条件で飼育するようにノルマを下した。各学校ではウサギ小屋を建てたり、子ウサギを確保したりする取り組みに追われている。

また生徒、学生に対して1人あたり子ウサギ5匹以上を供出するように指示し、供出状況を毎日確認している。子ウサギを求める人が急増し、市場では1匹の価格が3000北朝鮮ウォン(約51円)だったのが、1万北朝鮮ウォン(約170円)以上に高騰し、今では入手すら難しくなっている。

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中央青年同盟は、各道の青年同盟にウサギ飼育の実績を総和(総括)する方針を示しているため、道内の市、郡、区域の大学、学校に対して競争を煽り、今年末にランキングを発表するとしている。評価が悪ければ、青年同盟第10回大会での決定を貫徹できなかった責任を問い処罰すると警告している。

咸鏡北道(ハムギョンブクト)の朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の情報筋は、軍団の青年部の指示に基づき、大隊、中隊の青年同盟員が子ウサギの確保に追われ、物資購入の名目で一時帰宅させるなど、ウサギ飼育に大わらわになっていると伝えた。

この情報筋は、「金正日時代にも中央が、人民の肉類摂取と革の生産のためにウサギの飼育を全国的に大々的に奨励して、ウサギ飼育フィーバーが起きた。金正日総書記の『ウサギは餌が必要なく、草を食べさせれば育つウサギを多く育てれば、人民の食肉問題の解決に助けになる』との鶴の一声でキャンペーンが行われたことがある」と当時を振り返った。

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全国の協同農場、企業所、学校に対してウサギ飼育のノルマを課し、年末総和で結果をチェックするなどと圧力を加え、人々は子ウサギを手に入れるのに苦労したが、結局は
何も達成できないままに失敗に終わったとのことだ。

今回も「人民の食糧問題の解決の助けになると言って、ウサギを飼育せよと住民を追い立てているが、一度失敗に終わった政策の繰り返しを強いる当局のやり方に、怨嗟の声が上がっている」とも伝えた。

(参考記事:【崩壊した北朝鮮の教育(3)】学生労力動員の30年、出席率は6割

この手のキャンペーンは、しばしば繰り返される。中には上述のように失敗に終わるものもあるが、内部での締め付けを強化するという目的もあるため、表面上の目的が失敗に終わっても、さほど気にせずに繰り返しているようだ。

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(参考記事:「犬の皮を上納しろ」無茶な命令に苦しむ北朝鮮国民

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