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しかし、これと言った効果は現れなかった。業を煮やした金正日氏が次に指示したのが「全国的範囲で複合微生物肥料を大量に生産して、穀類の生産を増やしなさい」というものだった。

朝鮮総連から資材、資金を取り寄せるなどして、1997年6月に愛国複合微生物センターを完成させた。1年間で全国に100以上の複合微生物肥料工場を建設した。

複合微生物を作るには、飴粉が必要だが原料費が高いため、一般の穀物(トウモロコシと米)を使った。しかし、食べ物がなくて人が飢え死にする状況で、完成まで3年を費やす余裕はなかった。