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デイリーNKの内部情報筋は昨年11月、北朝鮮国内で新型コロナウイルスに感染した疑いで隔離施設に収容された人が、民間人だけで累計8万1000人に達したと伝えた。また、別の情報筋は昨年12月、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の隔離施設収容者が5万4620人に達したと伝えた。また、死者は累計で4180人に達したとした。

しかし北朝鮮当局は、依然として国内でのコロナ感染者発生を一切認めていないが、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)は、コロナ疑い患者と死者に関する最新の内部調査について報じた。

(参考記事:北朝鮮、8万人以上をコロナ隔離も国内発生は認めず

咸鏡北道(ハムギョンブクト)の幹部によると、内閣保健省は、コロナに感染した疑いがある患者と死亡した人の統計資料をまとめ、中央党(朝鮮労働党中央委員会)に報告した。

それによると、首都・平壌、3つの特別市、9つの道の中で、人口232万人の咸鏡北道が、疑い患者1万3000人、死者100人で全国で最多だった。道庁所在地の清津(チョンジン)市(人口66万人)では、疑い患者5400人、死者10人に達した。

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上述の通り、北朝鮮当局はコロナ患者の国内発生を認めていないので、「感染者」という言葉は使っていない。そもそも、検査体制が整っていないことから、本当に感染したのか、類似症状なのか判別できないだろう。亡くなった場合も、死因は「急性肺炎」にされるという。

検査を行おうにも、国内で検査キットは製造されていない。物資の輸入そのものが最近まで完全に禁止されていたため、検査のしようがないのだ。

(参考記事:「ニンニクとコーヒーでコロナ検査」北朝鮮内部資料を入手

羅先(ラソン)市の幹部によると、人口20万人の同市で、疑い患者6000人、死者数十人に達した。当局は、中央の指示に基づき、防疫、行政、司法の各機関が合同で、家族の行事を含めた一切の集まり、他地域への移動に対する取り締まりを行なっている。

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一方で、病院や防疫所では検査、診察、防疫対策を取っておらず、手洗い、マスク着用、塩水での消毒を強調するばかりだという。

(参考記事:北朝鮮が国民に呼びかけたコロナ対策「塩水を使え」

市民に対しては、コロナの疑い症状が出ればすぐに病院や防疫所に報告するよう指示しているが、症状が出ても隠そうとするという。報告すれば、環境が劣悪な隔離施設に強制収容され、治療薬はおろか、まともに食事も出されず、コロナではなく、栄養失調などで死んでいることが、広く知られているからだろう。

(参考記事:北朝鮮軍「コロナ隔離施設」で4000人死亡か