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中国との国境に接する北朝鮮・両江道(リャンガンド)の恵山(ヘサン)では昨年8月と11月、今年1月に次いで4回目となる封鎖令(ロックダウン)が、今月3日の午後6時から実施された。

外出を一切禁じる厳しいロックダウンが繰り返されたことで、市民の生活は困窮。それを知る地元当局は実施に反対したものの、中央に押し切られてしまった。ところが、実施からわずか1日で外出禁止が解除され、1段階格下げされたと、現地の情報筋が伝えた。

(参考記事:「餓死者が続出する」地元の反対を押し切り北朝鮮国境都市に封鎖令

情報筋によると、ロックダウンは実施24時間後の4日の午後6時に解除され、外出、市場の営業、職場への出勤が認められるようになったと伝えた。

かつては合法、非合法の貿易で潤っていた恵山市民だが、国境封鎖、貿易停止、国境警備の強化に加え、再三再四のロックダウンで極度の耐乏生活を強いられるようになり、餓死者も続出した。

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今回のロックダウンが、通告から実施までわずか2時間半しか与えられず、1ヶ月を耐えしのぐだけの食べ物を確保できなかったことで、市民は極度の不安に駆られた。食糧配給もなかったことから、不安が怒りの爆発へ繋がりかねない状況だった。

1990年代後半の大飢饉「苦難の行軍」や、2009年の「貨幣改革」(デノミネーション)のときには大規模な抗議活動や暴動が起きたが、地元当局は同様の事態の発生を恐れたのだろう。

(参考記事:コロナ対策の市場閉鎖に北朝鮮国民が猛反発「権力機関も恐れない」

高まる地元の不満で封鎖令が撤回されたのは今回が初めてではない。前回の3度目の封鎖令は1ヶ月の予定を大幅に繰り上げて18日で解除した。それなのに、中央はまた同じ愚を犯してしまった形だ。

(参考記事:北朝鮮、1カ月の都市封鎖を18日で終了…背景に市民の不満

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突然の封鎖令実施、そして解除と猫の目のように変わる当局の方針に翻弄された情報筋は「市内だけでも流動(移動禁止)が解けて幸い」としつつも、市外との行き来は遮断されたままだと明らかにした。物流の拠点である恵山が封鎖状態に置かれたことで、地域全体の物資不足が深刻化する恐れがある。

なお、今回の封鎖令のきっかけとなった中国からの密入国事件だが、容疑者は両江道保衛局の勾留場に隔離された状態で、平壌の国家保衛省から派遣されたイルクン(幹部)の取り調べを受けているが、捜査、取り調べの進展について情報筋は触れていない。

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