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現在、北朝鮮と韓国の間の直接の行き来はできない。しかし、モノやカネのやり取りは行われている。

韓国に入国した脱北者は昨年9月の時点で累計3万3718人(統一省集計)に達するが、一昨年の調査では、61.8%が「北朝鮮に送金したことがある」と答えている。つまり、韓国で稼いだカネを、北朝鮮に残してきた家族に仕送りしているのだ。

送金を請け負っているのはブローカーだ。彼らは送金額の4〜5割という極めて高額の手数料を受け取っているが、非常にリスキーで、保衛部(秘密警察)へのワイロが含まれているため、高くなってしまうのだ。

(参考記事:脱北者からの「仕送り」に頼る北朝鮮…ネコババ警察官を処分

両江道(リャンガンド)のデイリーNK内部情報筋によると、道内の三池淵(サムジヨン)でブローカー業を営んでいた兄弟2人が逮捕された。

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三池淵は、金正恩総書記が旗振り役となり大規模な再開発工事が行われたが、兄弟はその一環で建設されたマンションに住んでいた。これらマンションの多くは「赤い貴族」とも揶揄されるパルチザンの子孫に与えられたが、兄弟がここに住むことになった経緯は不明だ。

(参考記事:「赤い貴族」への大盤振る舞いが招く北朝鮮世論の悪化

ちなみに、この兄弟はブローカー業を営むようになる数年前に、違法な携帯電話の使用で逮捕された。それぞれ3年と1年の労働教化刑(懲役刑)の判決を受け、受刑したが、出所後にブローカー業を再開した。

2人は、他のブローカーより送金手数料を低めに設定したことで評判になり、多くの顧客がマンションを訪れていた。それを見咎めた人民班長(町内会長)や近隣住民により、通報されてしまった。

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保衛部は逮捕に先立ち、2人の家を監視し、電話を盗聴するなど証拠固めを行った上で、先月13日午後8時ごろに、韓国との通話を行っていることを確認し、家に踏み込んで現行犯の形で逮捕した。

保衛部が押収した携帯電話には、韓国に家族がいる人とやり取りしたメール、画像、動画が残っており、スパイ容疑がかけられてしまった。通常、韓国との通話履歴、画像、動画はすぐに削除するものだが、今回は対処する時間的余裕がなかったようだというのが、情報筋の説明だ。

保衛部は2人を取り調べると同時に、送金サービスを利用していた客も出頭させ取り調べを行っている。中には、取り調べを恐れて姿を消した人もいるという。保衛部に脱北者家族であることを知られると、送金をネコババされたり、様々なイチャモンを付けられカネを取られるなど、非常に面倒だからだろう。

(参考記事:携帯電話で娘が北朝鮮を批判、逮捕されたのは母だった

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2人に対しては、新型コロナウイルスの防疫が強化されている中で、他人をむやみに自宅に引き入れたことで、教化所(刑務所)ではなく管理所(政治犯収容所)送りになるのではないかというのが町の噂だ。

(参考記事:「生活が苦しくて」北朝鮮の大学教授、違法な送金ブローカー業で摘発

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